オフ・ブロードウェイ・ミュージカル『リトルショップ・オブ・ホラーズ』
2012年 06月 10日

このミュージカルは、元をただせば1960年に公開されたロジャー・コーマン御大の低予算映画。これを1982年にオフ・ブロードウェイのミュージカルに仕立て上げたところ大ヒット。日本では1984年の初演以来何度も再演され、今回が通算で10度目になるそうな。ニュージカル版の方も1986年にフランク・オズの手によって映画化されている。
ちなみに台本・作詞のハワード・アシュマンと音楽のアラン・メンケンのコンビにとって、この作品は出世作。この後はディズニー作品にも参加するようになり、『リトル・マーメイド』や『美女と野獣』、『アラジン』を大ヒットに導いた。
・・・ということは前から知っていたのだけど、映画は両方とも未見。今回舞台を見行く前に映画の方を見ておこうかなとも考えたのだけれども、予備知識はない方が良いかなと判断したので借りてきたDVDも封印して下北沢は本多劇場へGO!
といっても大まかなストーリーは知っていたんだけど、オリジナル版と舞台版、リメイク版では結末が違う?のだとか。

で、今まで前を通り過ぎるだけだった劇場の内部へ初めて足を踏み入れると・・・観客の殆どが女性だった! 386席あるらしいけど、うーん、9割かそれ以上が女性客だった印象。おかげでトイレの前が大渋滞。
それはさておき、今回のお目当ては”ばっち”こと相葉裕樹。彼のお芝居が見たくて行ってきたんだけど、いやー、動けるし歌えるしなかなか良いですな。全体的にハイテンションというか、かなりのオーバーアクトを要求される演出になってたけど、それに一生懸命答えるべく頑張っている姿には好感を持てる。
お話自体はあんまり自分好みとは言えず、それほど笑えなかったし、結末も後味の悪さの方が先に立っちゃったけど、キャストも総じて好演で2時間ちょっとを十分堪能した。
他の出演者はフランク莉奈、新納慎也、池田有希子、麻生かほ里、歌山ゆき、千代田信一、矢沢誠、深沢敦、尾藤イサオ。
音楽監督:玉麻尚一、翻訳:常田景子、訳詞・演出:松村武。
昨日が3日目で、20日まで本多劇場、以降大阪、神奈川、札幌でも公演予定。

ロビーの花束を目ざとくチェック。仲良いですな、皆さん。侍戦隊の絆も強そう。
おや?なんで小澤クン?・・・と思ったら、来春2人でお芝居やるんだね。これはちょっと興味があるぞ、と。
