『宇宙戦艦ヤマト2199 第二章/太陽圏の死闘』(2012)
2012年 07月 02日
『宇宙戦艦ヤマト2199』イベント上映の第二弾は3話から6話までの再構成版。前作で地球を飛び立ったヤマトは、ワープテストを行い、波動砲の試射を兼ねて木星の浮遊大陸基地を攻略し、遊星爆弾を地球に送り込んでいる冥王星基地殲滅作戦を決行する。併せてヤマトの戦力と登場人物のお披露目もあるというイベント編だ。旧作では4話から8話までの5話分に相当するエピソードで、尚且つ旧作以上に登場する多くの乗組員や、いよいよ本格的に登場するガミラス側の人物紹介もしなければならないのだが、不思議と忙しなさは感じない。脚本の段階で上手く整理されているのだろう。
リニューアルされたキャラクターのデザイン、ミリタリー調で表現されるヤマト艦内のやりとり、宮川泰メロディーをなぞりつつも独自色を打ち出している宮川彬良の音楽等々、違和感を覚えていた部分も徐々にそれは払拭されてきている。もっともあくまでも「宇宙戦艦ヤマト」ではなく、「宇宙戦艦ヤマト2199」という別個作品だ、という前提に基づくものではあるが。
キャラクター同士の繋がりも見え、旧作に対する「愛ある辻褄合わせ」とでも呼べるような新解釈、新設定を愉しむ余裕も生まれ(詳細はDVD&Blu-ray正式リリース後に譲るが)、今は次への期待が高まるばかり。『第三章 果てしなき航海』は10/13公開予定だが、この分ではヤマトの旅は一年では終わりそうもないのが残念だ。





