『大鉄人17/空中戦艦』(1977)
2012年 07月 11日
第15話「ゴメス!戦場に散る」の短縮再編集版で、1977年夏の<東映まんがまつり>で上映されたもの。『17』は中盤以降チラホラ見ていた程度なので、実は前半のシリアス展開を全く知らなかったり。
お話は14話からの続きのようで、冒頭いきなり佐原ルミはブレインに操られ、戦艦ロボットの操縦者に。このルミの救出と、キャプテンゴメスによるブレイン支配のためのクーデター、そしてその失敗を描くという盛り沢山の内容なのだが、ただでさえ前後編の「後編」な上に、短縮版なのでわかり辛いわかり辛い。でもこの緊迫感ある演出、結構好きだなあ。きちんと見直したくなってきた。
それに出演者がかなり豪華。主人公の南三郎は『人造人間キカイダー』のマサル君こと神谷まさひろ、三郎と行動を共にするレッドマフラー隊の佐原博士に中丸忠雄、佐原千恵に竹井みどり、その妹のルミに『がんばれ!!ロボコン』のロビンちゃんでお馴染み島田歌穂。
対するブレイン党にはハスラー教授役の大月ウルフ、チーフキッド役の山口豪久、そしてキャプテンゴメスが平田昭彦! 贅沢だねえ。
しかし視聴率奮わず16話から路線変更になったらしい。ちょっと惜しかったかも。
そういえば劇場用映画『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』は当初『大鉄人17VSジャッカー電撃隊』で進められていたのだとか。それが実現していれば、<戦隊シリーズ>の姿は今と違っていたかも? っつーか、<戦隊>がシリーズ化してなかった可能性もあるな。
ところでこの劇場版、TVのサブタイトルはカットされずにそのまんま。そして映画としてのサブタイトル「空中戦艦」は表示されず。なんかヘンなの。