『顔のないスパイ』(2011)
2012年 07月 15日
ロシアとの繋がりが深い上院議員が暗殺された。その手口は、死んだとされている旧ソ連伝説のスパイ”カシアス”に酷似している。冷戦時代に”カシアス”を追い続けていた元CIAのポールは長官に呼び戻され、修士論文のテーマに”カシウス”を選んだほど彼を研究していたFBIの若手捜査官ギアリーと組んで捜査に当たることになる。”カシウス”が復活したと信じているギアリーに対し、これは模倣犯の仕業であり”カシウス”は死んだと断定するポール。また捜査の過程で、”カシウス”と同じ頃に姿を消した元KGB特殊部隊のボズロスキーという殺人者が、密かに国内に潜伏していることも明らかになっていく。はたしてボズロスキーが”カシウス”なのか?
だが膨大な”カシウス”の資料を洗い出していたギアリーは、もう一つの可能性に行き当たる・・・。
監督マイケル・ブラント、主演リチャード・ギア、トファー・グレイスのサスペンス・アクション映画。上映時間は1時間半ほどのコンパクトな作品。
”カシウス”の正体は実は比較的序盤に明らかにされてしまい、これはミスリードを誘っているのかなと思いきやそのまんまズンズンと進んで行ってしまうので、アレレレレ?という感じで見ていたのだが、今度はそのことが他の登場人物たちにいつバレるのかとか、そもそも何の目的があってそんなことをしているのか、という興味で繋いでいくのでとりあえず脱落せずに終盤まで辿り着いた。
ただその終盤でどんでん返しが待っているのだが、伏線らしい伏線もないのでちょっと付いて行けない部分も無きにしも非ず。同情を引くような人物造形にしたのも、ややマイナスか。原題の”The Double”の意味を深読みすればオチには気付くのだろうが・・・。
でもこういうネタは、やっぱ旬があって、時代の齟齬を感じましたね。
多分こう来るだろう・・・という予想を裏切らない優しい作り。
若い人が見たら、新鮮に感じるんでしょうかね。
前半で最初の種明かしをし、後半でもう一つの種明かしをすることで「どーだ、すげーだろー」と言いたかったのかも知れませんが、前半の種明かしがさほど盛り上がらなかったせいか、後半が不発弾になってしまった感が無きにしも非ず・・・。
せっかくマーティン・シーンが出ているのだから、実はCIA長官は全てを知っていてとか、実は長官が黒幕で・・・ぐらいやってくれても良かったかもな、なんて思ってしまいました。
今回も吹替で見ちゃったのですが、安原さんの声ってリチャード・ギアのイメージじゃないなあ、個人的に。何本かアテられていると思うのですが。





