『SPACE CRUISER YAMATO』
2012年 07月 20日

第1期は7点予定され、そのうち4点が第一弾として発売されたのですが、珍品中の珍品がコレ。音楽集じゃなくてドラマ編じゃん。いやー、昔LP持ってたとはいえ、CD化は嬉しいですけどね。
まあその時の感想を、手抜きして本家サイトの「サウンドシアター」から引っ張って来ると――
『宇宙戦艦ヤマト』の劇場版は2時間10分程度あるが、海外向けには更に1時間38分に再編集してセールス。これはその音源を再構成したものだろう(企画そのものは、海外版が先行していたとも聞く)。肝心の海外用再編集版そのものを見ていないし、対訳テキストだけでは何とも言えないが、音楽や効果音はオリジナルと同一のものが使われていることから、当時は英語になったことで「ヤマト」のスケールの広がりを感じ取ったものだった。
ただ出演者の名前にも馴染みはないし、更なる短縮版ということから内容そのものは推して知るべしだろう。当時の現地での反響も不明である。
キャラクター名は沖田艦長や雪、加藤、南部、相原、佐渡らはそのままだが、古代はジェーソン古代という日系人に(”ジェーソン=イアソン”は、「アルゴ船の冒険」で知られるギリシャ神話の英雄からのネーミングだろう)、島はシェーン・オツールに、徳川はトムプソン、真田はサムュエルソン(一部ではサナダという表記も)に変えられている。ガミラス(これはゴルゴンに変更)側ではデスラー、ドメル、ヒスはそのままだが、シュルツは何故かグランツという、シュルツとガンツが一緒くたにされたような名前に。なおアナライザーはトボルと呼ばれているが、これはTOBOR、逆さにすればROBOT(ロボット)で、あちらのSF作品にはよくあるネーミングである。
同時期に『マジンガーZ』や『キャンディ・キャンディ』の英語版ドラマ編もリリース(音源は?)。更に間を置いて『ウルトラセブン』や『宇宙海賊キャプテンハーロック』『銀河鉄道999』も発売されたが、ここら辺になると無理矢理作りました、という雰囲気が濃厚でかなりガッカリ。アニメブーム勃興期の珍品の数々である。

四半世紀ぶりぐらいにコレを聴いたんですが、まあよくもしっかり覚えてるもんだと感心。結構細かい台詞のやり取りまでしっかと聞き覚えがありました。
ただオリジナルの声優さんと似た声質の人は皆無なので、実際に絵に合わせて聴くとかなーりの違和感あるでしょうね。音だけの方が楽しめるのかも。
また、「ヤマト」のお話を全然知らない人がいきなりコレを聴いても内容がわからないでしょうが、自分のように英語がわからなくても、「ヤマト」ファンならBGMとSEでどのシーンかはわかっちゃうのが何と申しましょうか・・・。
ちなみにこのシリーズ、ライナーノーツも帯もリバーシブルになっていて、ひっくり返すとオリジナル・ジャケット(のようなもの)に早変わり、と往時のマニア泣かせの体裁になってます。こりゃ何もかも皆懐かしい・・・。

値段が、もう少し安いと良いのですが・・・。(笑)
こちらは購入されますか?
8月22日発売決定!!
・宇宙戦艦ヤマト 復活篇 ディレクターズカット
オリジナル・サウンドトラック
COCX-37547-8(CD2枚組) ¥3,360(税込)
「復活篇」の方は、例の豪華本のオマケCDと編集すると劇場公開版のサントラはほぼ完全な形になるんですが、DC版は未CD化音源からも構成されてるので、やっぱり押えておくつもりです。
あ~あ、何枚「ヤマト」のCD買わされるんだろ。。。