『ネット版 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大変』(2012)
2012年 08月 15日
『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』公開に合わせて配信されたネットムービーをDVDにまとめたもので、今回は少なめで全10篇の収録。

ちなみに仮面ライダー部の面々が揃って出てくるが、何故か風城美羽役の坂田梨香子だけがいない。スケジュールの都合?
「スーパー戦隊殺人事件 名探偵は君だ!」は、今度はゴーバスターズの司令室でゴーカイピンクが殺されている所から始まるストーリーで、やはり「推理編」と「解決編」の2篇。パターンは「ライダー殺人事件」と殆ど同じで続けてみると結構辛い。これまた楽屋落ちネタ。
ヒロムとリュージがやたらテンション高くて、本編とのギャップがありすぎるのも気になる。
「特命探偵バディゴー!」は、挑戦状に頭を抱える(謎が解けなければダーク・ネビュラ送りにされてしまう)速水校長の元にバディロイドが現れ、ゴーバスターズの探偵がその謎解きをするというもの。挑戦状はそれぞれ財団X、鴻上さん、それにホロスコープスからで、それをレッドバスターとチダ・ニック、ブルーバスターとゴリサキ・バナナ、イエローバスターとウサダ・レタスが挑んでいく。天野浩成は怪演だが、全体的にかなり無理矢理感が強い。
そして「オトナの鳴海探偵事務所」は、鳴滝とウラタロスで「鳴」「海」という探偵事務所だが、外観はわざわざあそこでロケ撮影している。
依頼人はゴーカイシルバーで、依頼内容は「ゴーカイはディケイドのパクリ?」「『カイジャー』って何だ?」「『アマゾン』の後番組は?」の3つ。あくまで「オトナ的」に解決、というのがキャッチフレーズなだけに、グレーゾーンというかブラックに近い内容も無きにしも非ずだけれども、今回のネットムービーでは一番と言うか唯一楽しめるシリーズになっている。
映画公開の度にネットムービーを製作するのが恒例になっているが、その出来には差があり過ぎ。ネットムービーありき、ではなく、もっと腰を据えて取り組んで貰いたいものだ。