劇団四季の舞台を短期間に2回も見に行っちゃったし、原作小説も読んじゃったし・・・
で、買ったまんま温存していた(?)Blu-rayを引っ張り出してきました。
<初回限定版>DVDも持ってるんですが、何が欲しかったって、それは勿論”吹き替え”。
以前<金曜ロードショー>で放映された劇団四季による吹替音声が搭載されているからです。

しかし残念なのは短縮版なこと。
TVの放映枠に合わせて本編をカットしているんですが、このカットされたものに合わせて吹替版が作られているんですよね。ま、普通のことなんですけど。
でもTV放映から比較的短期間でBlu-ray発売が決まったということは、吹替版製作時に既にBlu-rayに収録されることは決まっていたか、少なくても可能性は想定し得たと思えるので、なんでノーカット版をベースに作ってくれなかったんでしょうかねえ。
”大人の事情”もあったんでしょうが。
吹替版が作られていない部分は原語+字幕表示に自動的に切り替わるのですが、こうして見るとかなり細かくカットしているのがわかります。
基本的に歌は切れないから、音楽の流れていない芝居の部分を切り詰めないと枠に収められない、というのはわかりますが…いやー、ビックリ。
結構歌も切ってますね、途中を。
小節単位で。
あれー、TV放映の際は特に気にならなかったってことは編集が上手かったってことですか。
ただ以前にも書きましたけど、吹替版としての出来は酷いです。
これも一種のタレント吹替の範疇に入ってしまうのかも知れませんが、皆さん、それぞれのキャラクターを演じてしまって、これがアフレコだって意識はないんでしょう。
リップシンクロなんて端から求められていない感じですし。
でも「ミュージカル映画の日本語化」としては、この選択もありだろうな、とは思います。
やはりこれは映画として楽しむものではなく、音を楽しむもの。
劇団四季キャスト盤のCDと同列に扱うべきものでしょう。

さて、改めて見ると舞台版と劇場版って結構違いがありますね。
劇場版だと割と早い段階からファントムが暗躍してますし、マダム・ジリーもハッキリと手助けしてます。
シャンデリアの落下のタイミングも違いますし。
また最後の「ドン・ファンの勝利」を演じている時、クリスティーヌはいつファントムの入れ替わりに気付くかなんですが、劇場版だと出てきた瞬間に気付いてるっぽいですね。
舞台版だと歌い始めてから、という感じなんですが。
そしてラストシーン。
ファントム、ずーっとラウルとクリスティーヌを見守ってたんでしょうか?
クリスの墓に置かれた花、これはファントム健在を示す証拠以外にはないと思いますが…ひょっとしてマダム・ジリーの仕業?