『宇宙戦艦ヤマト2199』OP主題歌変更騒動
2012年 09月 26日
しかも製作サイドから、ファンの意見を聞かせて欲しいとの要望付き。これはただ事ではありませんね。

当初から途中で主題歌を変える予定があったという話もありますし、何らかのてこ入れ要請が上層部から起こり、それに対して現場が悲鳴を上げているのかも知れません。
それら詳しい経緯は置いておくとして――
端的に言って、主題歌の変更には反対です。
これが、作品のスタート前だったら納得したかも知れません。
パート1のリメイクが製作されると知った時、スタッフやキャストは一新、キャラクターやメカニックのデザインも変わり、ストーリーも大幅に改変され、音楽も別物になってしまうのだろうなあ、と覚悟していたからです。
ところが実際の作品は、旧作をベースに新解釈を加え、修正・追加したものになっていました(今のところは)。
そして音楽も、主題歌はそのまま、BGMも旧作の物を新録で使うという、オールドファン泣かせの布陣に。
ここまでこれでやって来たんです。今更「変える」と言われて納得するファンがどれくらいいるというのでしょう?
ましてや「ヤマト」は、『完結編』から『復活篇』まで大きな断絶期がありました(『YAMATO2520』はあったものの・・・)。「ガンダム」のように世代交代が順調に進んでいる作品とはお世辞にも言えません。
おそらく今の『2199』を好んで見ているのは、旧作からのオールドファンか、そのオールドファンの薫陶を受けた、年齢的には若くても「古いヤマト」が好きだ、という人が大半だと思われます。
「ガンダム」であれば、ファーストの世代、『Z』や『ZZ』、『逆襲のシャア』あたりの世代、『V』や『G』や『W』、『X』の世代、『ターンエー』の世代、『SEED』の世代、『00』の世代・・・と、一口に「ガンダムファン」といっても多世代に亘っています。当然世代間格差も大きく、例えば『Z』のファンと『SEED』のファンでは共通認識すら殆どないかも知れないのです。

なればこそ、主題歌の変更には反対です。
例えどんなに素晴らしい曲だとしても、作品の顔を途中で挿げ替える行為は許せませんし、その曲を「ヤマト」のテーマとして認識し、受け入れることは不可能でしょう。
新たなファンの呼び込み、掘り起こしに繋がるとも思えませんし、新たにCDを発売することで収入増を期待したとしても微々たるもの。むしろそのことで旧来のファンが離れて行ってしまうこともあり得ます。
結論。
今回の主題歌変更は、送り手側、受け手側、双方にとってデメリットしかないと断言します。
【追伸】
相方さんがブログ「ヤマトミュージック」内で、独自の主張を展開していらっしゃいます。
宜しければご併読下さいませ。