ミュージカル『ライオンキング』
2012年 10月 28日

『美女と野獣』に続いて、ディズニーが自作の長編アニメを舞台化。それを日本では劇団四季が演じている。初演は1998年らしいので、かれこれ丸4年近くのロングラン公演。チケットもまだまだ売れてるようで、人気あるんだねぇ。『美女と野獣』は見たかったけど『ライオン・キング』は好きじゃないし、でもお誘いがあったので観劇。
舞台は2部構成で、前半は驚くほどアニメ映画版を忠実にトレース。シンバの誕生から、王国を追放されティモンとプンバァに出会うまで。後半はオリジナルの展開も織り交ぜ(スカーがナラを妃にしようと言い寄る、とか)独自色を打ち出している。
正直、「仮装大会+人形劇かよ~」という最初の印象が最後まで拭いきれずに今一つ乗りきれなかったものの、終盤のクライマックスは映画のスペクタクルを巧く舞台に移植し、しっかと見せてくれたので満足感はある。ただ、休憩を挟みながらも三時間というのは長すぎ。映画は一時間半だよ。
それに音楽に統一感がないのも気になった。映画版の歌だけじゃなく、企画アルバムのものや舞台オリジナルのものもあるのだけど、印象がバラバラ。エルトン・ジョンに全てまかせるならまかせる、或いはハンス・ジマー一党に仕切らせるなら仕切らせるで、バランスをきちんと取って欲しかった。

10年も経てば考えも変わるかと思ったけど、やっぱり僕はこの作品、ダメだ~。
元々『ライオンキング』そのものが、手塚治虫の『ジャングル大帝』の盗作なんじゃねーか、という騒ぎの頃からどうしても色眼鏡で見てしまってるということもあるんだけど、以前にも書いたような「仮装大会+人形劇」という部分と、「音楽に統一感がない」というのが個人的にはどうしても引っ掛かっちゃう。
感動出来る人が羨ましい・・・。

劇団四季は今度は『リトル・マーメイド』を上演するという話があるけれど、こっちはどんな感じになるかなあ。
原作となるアニメ版は大好きなだけに、面白いものになって欲しいのだけれど。
でも、好きな人は本当好きで、何度も見ている友人もいますよ~。
ウチの職場にも4~5回見てる人がいるし、少なくても2回以上見てる人も何人かいます。普段お芝居なんか見に行きそうもない人だったりもしますけど(^^ゞ