『サイボーグ009完結編/2012 009 conclusion GOD'S WAR III third』 石ノ森章太郎/小野寺丈
2012年 11月 11日
ふう。
第3巻はアクション満載です。
これは”小説”ではなく、”萬画”で見たかったなあ。いや、”アニメーション”で見たかった。
強大な「敵」に対して果敢に立ち向かうサイボーグ戦士たち。
しかし「敵」=「神」は圧倒的に協力。サイボーグ戦士たちは次々と斃れていきます。
ズタボロになります。
文字通り。
ジョーが、いやそれ以上にフランソワーズが・・・・・・!
いやいや、これは”小説”で良かったのかも知れません。
これ、”絵”で見せられたら「トラウマ必至」という感じです。
これから読もうとしている熱心な各キャラクターのファンの皆さん、心の準備をしておいた方が良いですよ。。。
「神」とは何か、その問いに対する”石ノ森章太郎流”の答えは用意されています。
読んでいて、ちょっと『真幻魔大戦』を連想しました。いや、どこが似ているというワケではないのですが、あのシリーズを読んでいた時に自分なりに考えていた「神」というものの解釈。
漠然としていて言葉で何か表現出来ない”モノ”が、ひょっとするとこういうことだったのかなあ、と思い至っただけです。
ラストシーンは・・・
これはハッピーエンドと受け取って良いんですよね?
そう思わなければ辛すぎる。。。
ついに読破されちゃいましたね。
あまりにも強過ぎな「神」!
壮絶なラストバトル・・・。
「完結」なのだから仕方ないのでしょうが・・・今まで楽しんできた者にとっては辛い・・・。
何もそこまで・・・と言いたくなるくらい。
「神」の解釈、こうも考えられるわけかと少し納得させられました。
その解釈も辛いけど。
サイボーグ009が生まれた世界観をいつまでも忘れないようにしなければ、そしてサイボーグ009はきっとあちらで幸せになってると信じてます。(涙)
再改造の件は読んでいて本当に辛かったです。単純なパワーアップとは受け取れないですし。
コミック版だとどう処理するんでしょうね。
ラストは・・・あれは「あちら側」へ渡った、という解釈なんでしょうか。
単純に転生したりリセットしたりではなく、みんなそれぞれの記憶は持ったままみたいだし。
作品世界の中に作者の石ノ森章太郎を取りこんだのが、あまり活かされてるとは思えないのはどうなのかなあ???