ついでに『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』も見ておくか。
2012年 12月 18日
物語は基本海の上、船の中で展開しますし、あちらこちらの島へ上陸しますけど、これも違うんでしょうね。
でも最後の”アスランの国”へ行く道を始めとして、海の描写は凄く綺麗。引き込まれるような「青」です。色々な場所の季節の移り変わり、色彩の妙、こういったものを愉しむためだけにでもこのシリーズ、何度も見たいと思います。

原作はそれほど連続性は感じられないのですが、第1章でペベンシー兄妹たちがサンタクロースから貰ったもの――ピーターの剣、スーザンの弓と角笛、ルーシーの短剣と薬――や、第2章でエドマンドが忘れて行った懐中電灯などの小道具、それに各キャラクターの言動などが予想以上に続編で拾われています。途中で製作体制が変わったりしているのに(ディズニーの撤退と20世紀フォックスの参加)、そのあたりはお見事。
この第3章になって思いっきり子ども向けになってしまったとお嘆きの諸氏もいるようですが、本来「ナルニア国物語」って思いっきり子ども向けのお話なんだと思いますがね。
さて、大体2年周期で作られてきた映画版「ナルニア国」、この第3章の全米公開から丁度2年経ちましたが未だに第4章製作の正式なアナウンスはありません。昨春の日本公開の頃には本来ならば6章にあたる『魔術師のおい』を原作にするという話が出てましたが、このままシリーズ打ち止めでしょうか? だとしたら寂しいなあ。
もっとも権利関係のゴタゴタがあって(?)中断しているという話もあって、実現したら本来の第4章『銀のいす』の可能性もあるんだとか。とにかく続報を待ちましょう。
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