『スーパー・チューズデー/正義を売った日』(2011)
2013年 01月 12日
民主党の予備選に出馬したモリス知事(ジョージ・クルーニー)を支えるポール(フィリップ・シーモア・ホフマン)とスティーヴン(ライアン・ゴスリング)。ある日スティーヴンは、対立候補である上院議員プルマンの選挙参謀を務めるダフィ(ポール・ジアマッティ)から、重大な情報提供を匂わす極秘の面会を求められ、逡巡した挙句応じてしまう。
ダフィの目的はスティーヴンの自陣営への引き抜きだったが、モリスに心酔しているスティーヴンは即座に拒絶する。だが何よりも忠誠心を重んじるポールはスティーヴンを非難する。やがて新聞記者のアイダ(マリサ・トメィ)にも密会のことを嗅ぎつけられるが、情報をリークしたのは何とポールだった。モリスとポールはスティーヴンを解雇、プルマン陣営への寝返りを決意したスティーヴンだったが、ダフィにすげなく門前払いを食らってしまう。
一方でインターンのモリー(エヴァン・レイチェル・ウッド)と親密になったスティーヴンは、やがて彼女から選挙戦を左右しかねない重大な秘密を打ち明けられる。僅差ながらモリス陣営有利で展開してきた予備選の雲行きが怪しくなるなか、はたしてスティーヴンの決断は・・・?
2004年の民主党大統領予備選に出馬したハワード・ディーンの選挙スタッフだったボー・ウィリモンが書いた戯曲を、ジョージ・クルーニーが製作・脚本・監督し、自らも出演。製作総指揮にはレオナルド・ディカプリオも名前を連ねている。
スティーヴンは有能ではあるものの若き理想主義者であり、政治の世界の汚い罠に嵌められてしまう。だが強かに生き延びたスティーヴンは、逆にポールを追い落として選挙スタッフのトップに君臨する。それは心酔するモリスが、自分の理想とする人物と程遠いことを知ったからでもある。
モリスはインターンのモリーを妊娠させてしまい、スティーヴンは堕胎させようとするのだが、彼女は死体で発見される。年若いスタッフと浮気をした挙句、その相手が妊娠を苦に自殺となれば致命的なスキャンダルだ。これを利用してスティーヴンは、逆にモリスを操り人形と化すのである。
ピカレスクロマンと呼ぶには爽快感がないかも知れないが、一種のビルドゥングスロマンと見ることは出来るだろう。やや類型的なキャラクターが多いものの、なかなか見応えのある一本だった。
ハリウッドの名優ジョージ・クルーニーによる監督第4作目はアメリカ大統領予備選挙を舞台に選挙戦に渦巻くスキャンダラスな人間ドラマを描くポリティカル・サスペンス劇です。ジョ ...... more
□作品オフィシャルサイト 「スーパー・チューズデー 正義を売った日」□監督・脚本 ジョージ・クルーニー □脚本 グラント・ヘスロヴ、ボー・ウィリモン□原作 ボー・ウィリモン□キャスト ライアン・ゴズリング、ジョージ・クルーニー、フィリップ・シーモア・ホフ...... more
『スーパー・チューズデー』を渋谷シネパレスで見ました。 (1)本作は、このところ俳優として大活躍中のジョージ・クルーニーが監督・出演して制作した作品というので見に行ってきました。 お話は、党の大統領候補を決める予備選のハイライトであるスーパー・チュー...... more
狡猾でなければ務まらない公式サイト http://www.supertuesday-movie.com3月31日公開元選挙広報マンの劇作家ボー・ウィリモンが、実体験をベースに執筆した戯曲“Farrag... more
必要なのは貫く正義よりも信じる大義。事実上アメリカの次期大統領が決まるスーパー・チューズデーに正義などいらない。 政治を扱った映画を撮らせると渋い演出を見せてくれるジ ...... more
「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」新宿ピカデリーで鑑賞 2012-035 ジョージ・クルーニーとライアン・ゴスリングのW主演かと思っていましたが、主演はライアン・ゴスリング一人。 勿論、ジョージは重要な役どころではありますが、それよりもこれはジョージの監督作品。 そして脚本も手掛けています。 うーーん、制作サイドのトップに名前がクレジットされていたのはレオナルド・ディカプリオ。 後の方に総合責任者みたいな形でジョージの名前があったと思うけど。 ま、そんなジョージの作った政...... more
☆米国の、大統領への民主党予備選を舞台にした、自軍の候補を大統領にすべく、理想と野望に燃える広報官・スティーヴンの「理想の夢散」と「野望の変質」の物語。 非常に面白かった。 最初は眠かったのだが、「こいつは面白いぞ!」と思い、眠気を振り切りつつ見て...... more
【THE IDES OF MARCH】 2012/03/31公開 アメリカ 101分監督:ジョージ・クルーニー出演:ライアン・ゴズリング、フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、マリサ・トメイ、ジェフリー・ライト、エヴァン・レイチェル・ウッド、マックス・ミンゲラ、ジェ...... more
大統領選挙前のキャンペーン映画? 『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』を観てきました。 ★★★★ 選挙前なので、米国民主党側が共和党を悪く描くキャンペーン映画なのかと思いながら観ていたら、どうもやっぱりそんな風か…? なんて感じていたのはほんの序盤だ...... more
ランキングクリックしてね ←please click 夏にヴェネチア映画祭、秋にトロント映画祭で上映して楽しみにしてました〜 ジョージ・クルーニー監督第4作、製作、脚本、レオナルド・ディカプリオ製作総指揮 2004年、民主党大統領予備選でハワード・ディー...... more
監督 ジョージ・クルーニー 主演 ライアン・ゴズリング 2011年 アメリカ映画 101分 ドラマ 採点★★★★ メディアってのは「オレたちが世論を牛耳ってるんだ!」とでも言いたいのか、とにかく印象操作にだけは手間暇かけますよねぇ。数ある実績から“成し遂げなか…... more
12-29.スーパー・チューズデー 〜正義を売った日■原題:The Ides Of March■製作国・年:アメリカ、2011年■上映時間:101分■観賞日:4月1日、新宿ピカデリー(新宿) □監督・製作・脚本:ジョージ・クルーニー◆ジョージ・クルーニー(マイク・モリス知事)◆ライ...... more
『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜 』---The Ides of March---2011年(アメリカ)監督:ジョージ・クルーニー 出演:ライアン・ゴズリング、ジョージ・クルーニー 、フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、マリサ・トメイ 、ジェ...... more
ライアン・ゴズリングの最初と最後の表情の違いが見もの。 まさに自分の中にある眠れる「正義」を無くした話なんですよね。 米大統領選を舞台に、渦巻く陰謀・打算などを描いた政治ドラマになってます。ちょっと苦手^; タイトルにあるスーパー・チューズデーとは、多くの州で予備選が行われる、選挙の年の3月の火曜日を指すんだそうで。 ペンシルベニア州知事のモリス(ジョージ・クルーニー)、選挙参謀のポール(フィリップ・シーモア・ホフマン)と広報官スティーヴン(ライアン・ゴズリング)。敵陣に選挙参謀ダフィ...... more
東京オリンピック決まりましたね。運動嫌い(自分がするのも観戦も苦手)な私ですが、何故か、ちと嬉しい気がします 高校生(〜大人にかけて)の頃に読んだ、大友克広の「AKIRA」では2020年に東京オリンピックが開かれる筈の2019年が舞台。なかなか当たらないSF作品の未...... more
政治ってのは、なにが正義なんだろうとも考えさせられましたが、これ見ると、関わりたくないですね。
何か、大事なものを捨てねばならないぞ。。
去年はライアン君がブレイクでしたが、今年も行きそうですかね。
役者頼みと言われればその通りで、クルーニーの監督ぶりは悪くないと思いましたが、脚本がイマイチだったのかなあと。
ライアン・ゴスリング、良かったですねえ。内田夕夜の吹替もなかなかでした。
あとはエヴァン・レイチェル・ウッドが気になる気になる~。