そして『アベンジャーズ』
2013年 01月 14日

勿論バランスとして「ビッグ3」と呼ばれるアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、それにハルクがメインにフューチャーされ、ホークアイとブラック・ウィドウが脇を固めるのは致し方ないですが(なんせ単独主演映画を持っているのだから)、まあ良くまとめたものだなと感心。
で、今回は字幕スーパー版で見たのですが、ニック・フューリーもホークアイもブラック・ウィドウもより格好良いぞ。ファンからの要望は高かったろうに、なんで再アフレコしなかったんだろ? 一部で不買運動が起こってるみたいですが、ファンを舐めてるんでしょうな。こういうのはマニア向けに作った方が売れると思いますがねえ。
Blu-rayの特典にはNGシーンだけではなく未公開シーンも収録されているのですが、これが捨てるには惜しいものも含まれています。
特にスティーブが、資料を見ていてペギーの消息を知る件や、あてどなく街をさまよいカフェに入るシーン(ここでスティーブが出会うウエイトレスが、クライマックスバトルでキャップに助けられ、最後にTVのインタビューに応える女性だという伏線も)などは凄く良いムードが出ています。ただ、この一連のシーンを入れると映画のテンポが著しく悪くなるのも確かでしょうけれど。
他にも採用されなかったオープニングと、その対になっているエンディングも面白いのですが、これだったら映画がちょっと湿っぽいものになっていたかも知れません。完成作品ではニック・フューリーの有能な片腕という印象だったマリア・ヒルが、実はフューリーのやり方に批判的だった、というのは意外な一面かも知れません(もしくは対外的にそう見せかけているだけなのかも)。
しかしこれだけ盛り上げただけに、次の『アイアンマン3』以降の展開がどうなるか気になりますね。どれだけ大きなお話を用意出来るかという点と、なんで他のヒーローが助けに来ないかという点。どのように処理をするのか興味津々です。考えてみると、あと3カ月半で公開なんですねえ。そして半年後には『マイティ・ソー2』が見られるのかなあ。
残念なのは音楽で、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に続いてアラン・シルヴェストリが担当していますが、これまでの作品は『アイアンマン』がラミン・ジャワディ、『インクレディブル・ハルク』はクレイグ・アームストロング、『アイアンマン2』はジョン・デブニーで、『マイティ・ソー』はパトリック・ドイル、という具合にバラバラ。
これぞ「○○のテーマ」というメロディが各作品で作られ、それらが各人の登場シーンに流れたとしたら、もっと強者集結ムードが高まったと思うのですが。
【ひとこと】
バナー博士は、もうかなりハルクをコントロールしているように見えるけど、続編が作られるとまた暴走するんだろうなあ・・・。
過去記事はこちら。

彼らが一つになるには、きっかけが必要 国際平和維持組織シールドで研究中だった四次元キューブが地球の支配を目論む邪悪な神ロキに奪われ、地球は史上最大の危機に直面する。 長官のニック・フューリーは周囲の反対を押し切り、スーパー・パワーを持つヒーローを集めて最強チーム“アベンジャーズ”を結成することを決断、シールドのエージェントとなった魔性のスパイ、ナターシャ・ロマノフらとともにヒーローたちの招集に乗り出す。 こうしてトニー・スターク(アイアンマン)、スティーブ・ロジャーズ(キャプ...... more
