ようやっと本命の『アベンジャーズ』に辿り着きました。
ここまで一気に見直しましたけど、長かったです。
ただ純粋なシリーズ物ではなく、共通するキャラクターはいるものの一本一本は独立した作品なだけに、目先が変わっていて飽きません。
『スター・ウォーズ』や『ロード・オブ・ザ・リング』、『ナルニア国物語』などを一気に見る時よりも疲労感は少ないかも知れません。

「アベンジャーズ」メンバーの個々には能力差がありすぎて、最初はどうなるのかなと思っていたんですが、上手く配置されていて過不足は感じさせません。
クライマックスバトルのシーンは正に適材適所。
誰か一人のキャラクターに特出することもなく、また影の薄いキャラクターもいません。
勿論バランスとして「ビッグ3」と呼ばれるアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、それにハルクがメインにフューチャーされ、ホークアイとブラック・ウィドウが脇を固めるのは致し方ないですが(なんせ単独主演映画を持っているのだから)、まあ良くまとめたものだなと感心。
で、今回は字幕スーパー版で見たのですが、ニック・フューリーもホークアイもブラック・ウィドウもより格好良いぞ。
ファンからの要望は高かったろうに、なんで再アフレコしなかったんだろ?
一部で不買運動が起こってるみたいですが、ファンを舐めてるんでしょうな。
こういうのはマニア向けに作った方が売れると思いますがねえ。
Blu-rayの特典にはNGシーンだけではなく未公開シーンも収録されているのですが、これが捨てるには惜しいものも含まれています。
特にスティーブが、資料を見ていてペギーの消息を知る件や、あてどなく街をさまよいカフェに入るシーン(ここでスティーブが出会うウエイトレスが、クライマックスバトルでキャップに助けられ、最後にTVのインタビューに応える女性だという伏線も)などは凄く良いムードが出ています。
ただ、この一連のシーンを入れると映画のテンポが著しく悪くなるのも確かでしょうけれど。
他にも採用されなかったオープニングと、その対になっているエンディングも面白いのですが、これだったら映画がちょっと湿っぽいものになっていたかも知れません。
完成作品ではニック・フューリーの有能な片腕という印象だったマリア・ヒルが、実はフューリーのやり方に批判的だった、というのは意外な一面かも知れません(もしくは対外的にそう見せかけているだけなのかも)。
しかしこれだけ盛り上げただけに、次の『アイアンマン3』以降の展開がどうなるか気になりますね。
どれだけ大きなお話を用意出来るかという点と、なんで他のヒーローが助けに来ないかという点。
どのように処理をするのか興味津々です。
考えてみると、あと3カ月半で公開なんですねえ。
そして半年後には『マイティ・ソー2』が見られるのかなあ。
残念なのは音楽で、
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に続いてアラン・シルヴェストリが担当していますが、これまでの作品は
『アイアンマン』がラミン・ジャワディ、
『インクレディブル・ハルク』はクレイグ・アームストロング、
『アイアンマン2』はジョン・デブニーで、
『マイティ・ソー』はパトリック・ドイル、という具合にバラバラ。
これぞ「○○のテーマ」というメロディが各作品で作られ、それらが各人の登場シーンに流れたとしたら、もっと強者集結ムードが高まったと思うのですが。
【ひとこと】
バナー博士は、もうかなりハルクをコントロールしているように見えるけど、続編が作られるとまた暴走するんだろうなあ…。
過去記事は
こちら。