『邪馬台国殺人紀行』<歴女学者探偵の事件簿> 鯨統一郎
2013年 02月 07日

なお今回は前作に登場した翁ひとみも加えて三人組になっていて、旅先で事件に巻き込まれるトラベルミステリーとなっております。
収録されているのは表題作「吉野ヶ里殺人紀行」、「纒向―箸墓殺人紀行」、「三内丸山殺人紀行」の3篇で、それぞれは独立したお話ですが、いずれも”邪馬台国”をキーにして結びついています。
邪馬台国が北の方にあると主張したり、いつの間にかカレシが出来ていたりと他の作品の展開を踏まえて静香が中心になっていて、せっかくの東子もひとみも引き立て役になっているのが残念ですが(東子なんか、あわや・・・?の危機シーンもあるのに)、これからも続けて欲しいですね、これは。