『アイアン・スカイ』（2012）

西暦2018年、再選を目指すアメリカ大統領は人気取りのため、黒人のモデルを月面の裏側へと送り込む。しかしそこには第二次大戦末期に密かに脱出したナチスの秘密基地があったのだ。彼らは第四帝国を築き、地球への侵攻を企てていた！

アメリカをはじめ世界各国の首脳たちがかなりカリカチュアされて描かれていたり、ナチス党員が地球の文化に触れてカルチャーショックを受けたりと、かなーりブラックなコメディ映画でした。

そもそも月面からナチがＵＦＯに乗って攻めてくる、という映画がマトモなワケはありませんが、クライマックスのナチスと地球艦隊との攻防戦なんかは結構格好良いし、最初はどうかなあと思っていたヒロインもドンドン魅力的になっていくし、なんだかんだで最後まで見応えがありました。

世界中の映画ファン、ＳＦファンから製作費をカンパして作ったという触れ込みですが、低予算でも見せ方が上手いんでしょうね。美術セットのデザインも優れているせいか、チャチな感じは受けません。
ついて行けない部分があったり、誰にでもオススメ出来るとも思えませんが、こういう作品もアリですね。