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『超新星フラッシュマン/大逆転!タイタンボーイ!!』(1987)

<東映まんがまつり>の一本として春休みに公開されたが、新作映画ではなくTVシリーズ第15~18話の4話分を30分程度でまとめた再編集作品。しかもこの頃『フラッシュマン』は既に終了し、後番組の『光戦隊マスクマン』が放送中というタイミングだった。

『超新星フラッシュマン/大逆転!タイタンボーイ!!』(1987)_e0033570_20555876.jpg公開規模が従来の<まんがまつり>に比べて小さいこと(東映邦画系ではなく東映ホール系)、それに併映作品がお蔵入りしていた『グリム童話 金の鳥』とやはりTVの再編集版である『新メイプルタウン物語 パームタウン編』だったことを考えると、新作を撮る時間的・金銭的余裕がなかったか、急遽<戦隊モノ>映画が必要とされたか、さもなければ何らかの理由で<まんがまつり>そのものが急編成されたかの何れではないかと思う。

ともあれ、実験帝国メスの新幹部キャラであるサー・カウラー(中田譲治、渋い!)の参戦、フラッシュマンの操る巨大ロボ・フラッシュキングの敗北、そして新たなメカ・フラッシュタイタン(ロボットに変形してタイタンボーイ、更に合体を繰り返してグレートタイタン)の登場、とイベント要素は満載。またかつてのフラッシュ星人の英雄タイタンからフラッシュタイタンを託された、メスの裏切り者レー・バラキによって今後の展開への伏線が張られるなど、前半の大きな山場となるエピソードだった。

ぶっちゃけ、劇場用作品としてきちんと作られてる筈の前作よりもこの作品の方が遥かに面白いというのも困ったものだが、今では当たり前のように複数のロボットが登場し、変形・合体を繰り返している<スーパー戦隊>シリーズに2号ロボが登場するのは実はこの作品が最初。ある意味では諸悪の根源なのかも知れない・・・。
by odin2099 | 2013-02-26 20:57 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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