『知識ゼロからのクラシック入門』 高嶋ちさ子
2005年 11月 28日
本屋さんを覗くと、最近は初心者向けのクラシックのガイド本が沢山並んでいます。
そんな本を手に取りながら、「さて、どれから聴くのがいいんだろう?」なんて悩んでいる人もいるかもしれませんが、僕に言わせればそんなのは邪道です!(笑)
クラシックに限らず音楽というものは、無理矢理聴くものじゃありません。
自然に耳に入ってきたときに馴染むかどうか、それが大切なんだと思います。
だからクラシックに興味を持ち始めた人は、ガイドブックを手にするよりも、喫茶店などに入ってBGMに耳を傾けるか、FM放送でも流しっ放しにしておいた方が、手っ取り早いように思います。
またガイドブック一冊買う余裕があるのなら、廉価盤の名曲集のようなCDも出てますので、それを買って聴いてみるのも良いでしょう。
ただ、やっぱり聴くだけじゃ物足りない、もう少し薀蓄が知りたいというのならば、この本をお奨めしておきます。
著者はヴァイオリニストの高嶋ちさ子。
最近は一部で、”ヴァイオリンも弾けるタレント”と思われている節もあるようですが(苦笑)、そういった”エンターティナーのちさ子さん”だからこそ、のコメントの数々が楽しめます。
取上げられているのは、有名どころが50曲。
そして、その内の11曲を収めたCDまでおまけに付いております!
残念ながらちさ子さんの演奏じゃありませんが(版権の関係などで無理なのはわかっていますけれど)、なかなか聴きやすい演奏なので、入門編としては良いんじゃないでしょうか。
実際にこのCDを聴いてみて、1曲でも2曲でも気になるものが見つかれば儲け物です。
これで¥1,300はお買い得!・・・とファンの一人として宣伝しておきましょう(笑)。
発売は幻冬舎から。
ただ難を言えば、同時期にちさ子さんはPHP新書で
『ヴァイオリニストの音楽案内/クラシック名曲50選』という著書も上梓しているのですが、内容が被ってるんだよなぁ・・・(爆)。
ちなみにこちらは¥740・・・って、こっちの方が安いじゃん!