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『聖書考古学/遺跡が語る史実』 長谷川修一

「聖書(主に旧約聖書)」に書かれていることを字義通りに信じている人もいますけれど、どちらかというと神話や物語だと考えてる人の方が多いように思います。ではそこに書かれていることはどの程度史実に基づいているのでしょう。

『聖書考古学/遺跡が語る史実』 長谷川修一_e0033570_6184654.jpgそれを調べる手段としては、「聖書」以外に同じようなことを記した文書なり碑文なりを探して来て照らし合わせるという方法もありますけれど、文献史料というのはなかなか残っていないもの。そこで、遺跡だと言われている場所を発掘し、そこで見つかった物や事柄を手掛かりにするという方法もあります。それが「聖書考古学」ということになるようです。

という訳でこの本、とても興味深く読みました。
流石に天地創造の話だとか、エデンの園、ノアの方舟……といったエピソードには触れられていませんが、出エジプトあたりからイエスの登場あたりまでは、聖書の記述と実際の発掘からわかったことを比較検証し、わかりやすく解説してくれています。
宗教の解説書ではありませんので「キリスト教とはなんぞや」という人にはあまり向かないかと思いますが、単純に歴史(世界史)が好きだったり、「聖書」そのものにちょっとでも関心がある人ならばオススメです。
by odin2099 | 2013-04-17 06:18 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur
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