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『辞書を編む』 飯間浩明

『辞書を編む』 飯間浩明_e0033570_2384167.jpgなんとまあ、タイムリーな書名でしょうか。もちろん意識して付けられた書名ではありますが、単なる肖り本の類ではありません。実際に『三省堂国語辞典』(略して「三国」)の編纂に携わっている著者が、その立場で語っている辞書作りの裏側、打ち明け話といった一冊です。
現に『三国』は今年の末に刊行を予定している第7版の作業中で、その正に「辞書作りの今」を、実例を挙げてわかりやすく説明してくれています。

『舟を編む』を読んだり見たりした人ならすっかりお馴染みの言葉が幾つも出てきます。
辞書作りの全ての工程(装丁や印刷、製本等々)を網羅しているわけでは当然ないのですが、「用例採集」やら「取捨選択」「語釈」「手入れ」……といった作業段階ごとに、あんなことをしています、こんなことがポイントです、という具合に興味を引く記述が目立ち、一気に読み終えてしまいました。

著者自身も言い訳をしていますが、他の辞書に比べるとどうしても『三国』の宣伝めいた内容になっているのも御愛嬌。それだけ自分が携わっている辞書に愛着やこだわりがあり、自信を持って送り出そうとしているのだと考えれば悪いこととも思えません。

ちなみに自分、『三国』は使ったことがありませんが……。
Commented by MIHO at 2013-04-25 08:16 x
私は子供の頃から三国です。職場訪問は三省堂の印刷所でした(笑)。
Commented by odin2099 at 2013-04-25 21:40
おー、そうだったのか。
どうなの、使いやすい?
Commented by MIHO at 2013-04-27 01:29 x
三国しか使ってないから、使いやすいとかわからない!親も三国だし。古語辞典もそうだな。英語も(笑)。中国語だけ違う会社だ(爆)。
Commented by odin2099 at 2013-04-27 22:26
中国語?
第二外国語は中国語だったの?

そして
英語と言えば、研究社の英和中辞典だろう。
by odin2099 | 2013-04-23 23:09 | | Trackback | Comments(4)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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