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『Princess MONONOKE ~もののけ姫~』

あの『もののけ姫』をイギリスの若手演劇集団Whole Hog Theatre(ホール・ホグ・シアター)が舞台化!――というニュースを聞いた時は「へぇー」程度の関心だったんですが、キャストがどーの、セットがどーの、と色々言われているので俄然興味を持ち、チケットをチェックしたら軒並み完売。しかし一部で奇跡的に残っていた1枚をGETして……なんと最前列ほぼド真ん中という席が確保出来ました。

『Princess MONONOKE ~もののけ姫~』_e0033570_2055163.jpg会場はアイアシアタートーキョーという代々木公園内にある劇場で、一幕が70分、二幕が50分、休憩15分を合わせても上演時間は135分。出演者は全員外人です、と紹介してる記事も多いのですが、実は日本人キャストの方もいらっしゃいます。
ただし台詞は全編英語で、舞台の左右に設置された電光掲示板に字幕が表示されるようになっています。

物語はかなり省略はあるものの、ほぼ映画版をトレースしていて舞台も日本のまま。外人さんたちが着物を着て英語で喋る姿というのはなかなかシュールです。
そしてシシ神、タタリ神、モロの君、乙事主などはパペットで表現されているのですが、劇団四季の『ライオンキング』をご覧になった方はわかると思いますが、あんな感じですね。

音楽は久石譲の音楽をアレンジして生演奏。主題歌「もののけ姫」と「エボシ タタラうた」はそのまんま日本語で歌われます。「もののけ姫」の方は日本人キャストの方が歌っているようで、クリアな日本語で聴くことが出来ます。やはりあのメロディーなくして『もののけ姫』はない、というところでしょうか。

で、肝心の舞台の出来なのですが、色々な感想を読むとセットやパペットは「学芸会のようだ」、出演者(特にサン)は「もう少し何とかならなかったのか」とキツイ言葉もありましたが……うーん、やっぱりこれはセミプロの劇団ですよね。商業演劇としては…。

それに、アニメの『もののけ姫』を見たことがない人がいきなりこの作品を見ると、かなり辛いのではないかと思います。
知ってる身としては「ああ、上手く再現してるなあ」と感心する箇所もあれば、「ええっ、これはひょっとすると…?!」と頭を悩ます箇所もありながら、トータルで『もののけ姫』というアニメを追体験出来るのですが、予備知識なしだと先ずお話が頭に入らないのと、舞台上で表現されているものが一体何なのかが捉えにくいのではないでしょうか。

ということで、『もののけ姫』の変奏曲としては許せるし、アマチュアやセミプロの演劇集団のチャレンジ魂、意欲は買うなあというところでしょうか。
by odin2099 | 2013-05-09 20:56 | 演劇 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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