『宇宙戦艦ヤマト復活篇』見比べ
2013年 05月 10日
まず上映時間が<公開版>134分、<DC版>123分と追加シーンがある割に10分位短くなってますが、これは以前にも書いた通り、ヤマトがブラックホールに波動砲を撃ち込んで地球が飲みこまれるのを阻止するというクライマックスのシークエンスが、丸々削られているからです。
試写会には行けなかったので話を聞いただけでは「そりゃハッピーエンドの方が良いに決まってる」なんて考えていたのですが、こうやって完成版を提示されるとバッドエンドも捨てがたいなあと思えます。
また音楽の使い方も<DC版>の方が好み。
例えばSUSの巨大要塞のテーマとして使われたグリーグの「ピアノ協奏曲」、2回も流すのはインパクトが弱くなりますけれど、1回も流れないとそれはそれで寂しいものです。
効果音も差し替わっています。
しかしこちらは微妙。
ということで――
総じて”良し悪し”ではなく”好き嫌い”でいえば<DC版>に軍配を上げたいところですね。
『交響曲宇宙戦艦ヤマト』第四楽章とシンクロしている<公開版>のクライマックスも好きなのですが、結果的に中途半端なハッピーエンドがちょっとしまらないかな、と。
地球は助かったものの、雪はどうするの?というのが気になります。
前にも述べましたが・・・第一部完なわけですから、その後に続けてもらわないと・・・。
「ヤマト復活」の意味が中途半端になってしまいます。
今、何故ヤマトなのか、ヤマトを通して何を伝えたかったのかが根本な問題だと思います。
現段階ではヤマトは甦っただけ、ですからね。
まだお話は何の解決もしてませんし、早いとこ第二部以降を作って欲しいものですが、公式アナウンスは何もなし、動いてるという噂も聞こえてきませんねえ。
まあ『2199』が終わらないことにはどうにもならないのでしょうが、来年あたりには見たいなあ。
でもキャストがかなり入れ替わりそう。
真田さん……。