『アイアンマン3:プレリュード』
2013年 06月 11日

最初の『アイアンマン2:アダプテーション』は映画『アイアンマン2』のコミカライズ。かなり駈け足の印象だけれども、映画本篇にはなかったシーンもあったりで侮れない。
最後の『アイアンマン:エクストリミス』は映画版の原案になったとされる作品で、独立したシリーズの一篇。直接映画版とは関係しない。
そして表題作となっている『アイアンマン3:プレリュード』だが、これがローディを主人公にした『アイアンマン2』と『アイアンマン3』を繋ぐブリッジ・ストーリー。『アベンジャーズ』のサイドストーリーにもなっていて、何故あの大決戦にウォーマシンが不在だったのか、またトニーがアイアンマン・スーツの量産を思い立ったのか等々が明らかにされる。
こういう語られなかった話は興味深い反面、あまりにやり過ぎるとリアリティに乏しくなる。
前作『アベンジャーズ:プレリュード/フューリーズ・ビッグウィーク』で、『アイアンマン2』、『インクレディブル・ハルク』、『マイティ・ソー』、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』が実は7日間の出来事だったと明かされるが、いくらなんでもそれは無茶だろうという気分になるからだ。
作品同士の整合性、現実味、そして物語としての面白さ、これらを全て満足させるのは並大抵の労力ではない。