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『アイアンマン3:プレリュード』

『アイアンマン3:プレリュード』_e0033570_1954344.jpg『アイアンマン2:アダプテーション』、『アイアンマン3:プレリュード』、『アイアンマン:エクストリミス』#1の3篇を収録した一冊。

最初の『アイアンマン2:アダプテーション』は映画『アイアンマン2』のコミカライズ。かなり駈け足の印象だけれども、映画本篇にはなかったシーンもあったりで侮れない。
最後の『アイアンマン:エクストリミス』は映画版の原案になったとされる作品で、独立したシリーズの一篇。直接映画版とは関係しない。

そして表題作となっている『アイアンマン3:プレリュード』だが、これがローディを主人公にした『アイアンマン2』と『アイアンマン3』を繋ぐブリッジ・ストーリー。『アベンジャーズ』のサイドストーリーにもなっていて、何故あの大決戦にウォーマシンが不在だったのか、またトニーがアイアンマン・スーツの量産を思い立ったのか等々が明らかにされる。

こういう語られなかった話は興味深い反面、あまりにやり過ぎるとリアリティに乏しくなる。
前作『アベンジャーズ:プレリュード/フューリーズ・ビッグウィーク』で、『アイアンマン2』、『インクレディブル・ハルク』、『マイティ・ソー』、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』が実は7日間の出来事だったと明かされるが、いくらなんでもそれは無茶だろうという気分になるからだ。
作品同士の整合性、現実味、そして物語としての面白さ、これらを全て満足させるのは並大抵の労力ではない。
by odin2099 | 2013-06-11 19:55 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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