『宇宙戦艦ヤマト2199』第5巻
2013年 06月 13日
この第5巻に収録の4エピソードは、これまで以上に一気に見るのが相応しい気がする。
ガミラスサイドで起こったデスラー総統暗殺事件。
首謀者とされたドメル将軍が軍事法廷で死刑を宣告されるが、実はそれがゼーリッツによるクーデターだと判明し、という顛末は1話ずつでは先が気になって仕方がない。
同様にヤマト艦内でも反乱事件が起こる。
伊東、新見らイズモ計画派が行動を起こし、藪たちがそれに同調。更に協力を要請された島は…?
この流れも週一の放送ではフラストレーションが溜まってしまう。
また、意外に重要なキャラクターだったことが判明した星名、それに初期話数からずーっと引っ張り続けた「森雪=ユリーシャ」説に一応の結論が出たという点でも、中締めのようなエピソード群だったとも言える。
雪といえば、今回は殆ど古代を意識してるとしか思えないシーンの連続。鈍感な古代がどこまで気付いているのかわからないが、南部は明らかにショックを受けてるし、山本玲はいじらし過ぎる。それを受け止める篠原とは…何か進展があるのだろうか。加藤と原田真琴も一緒にいるのが自然な感じに演出されているし。
そして岬百合亜の霊感体質も単なる設定に終わらせずに活用しており、総じて『2199』オリジナルの新キャラクターたちは機能しているように思うのだが、それに比べると旧作準拠のキャラクター、例えば相原や太田あたりの扱いが軽すぎるのが残念なのだが……。
さて、次回はいよいよ七色星団の決戦。
メリダの再登場やスターシャの登場?などもあって、今度も盛り沢山の予感。
『宇宙戦艦ヤマト2199』が、旧作ファンにとっても新たなファンにとっても傑作となり得るか否か、この第六章が大きな鍵となりそうだ。
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