『宇宙戦艦ヤマト2199 第六章/到達!大マゼラン』(2013)
2013年 06月 15日
デスラー暗殺未遂事件はゼーリッツ一派によるクーデターと判明、嫌疑が晴れたドメルにデスラーよりヤマト討伐の命が下される。難所とされる七色星団の迂回コースを進言する島に対し、沖田艦長は敢えて危険な最短コースを取ることを決断するが、ドメルはそれを読み艦隊を率いて待ち構えていた。かくして七色星団における両軍の死闘の幕は切って落とされた!劇場版第7弾『到達!大マゼラン』は、19話「彼らは来た」、20話「七色の陽のもとに」、21話「第十七収容所惑星」、22話「向かうべき星」の四話を再構成。
正直言って今回のパートはネタバレ無しで感想を書くのは至難の業。
なので無用な予備知識を仕入れたくない諸君は回避行動を取られんことを!
旧作の七色星団の決戦はドメルが挑戦状を送るところから始まるが、今回は沖田・ドメルの両雄が互いに相手の行動を読んだ上で出会うべくして出会ったという流れになっている。空母部隊を率い、ヤマトの艦載機を誘き出したところへ物質転送機(瞬間物質移送機)で更なる奇襲をかけレーダーを破壊、止めに特殊削岩弾(ドリルミサイル)を波動砲口から打ち込むという流れは概ね同じだが、ドメル艦隊はもう一つ任務が課せられていた。フラーケン指揮の次元潜航艦により特殊部隊をヤマト艦内に送り込み、ユリーシャを確保することだった。
その特殊部隊に選ばれたのは地球人と同じ肌の色を持つ、シュルツと同じ星出身の二等ガミラス人たちだったというのは秀逸な設定だし(ガミラス国歌の使い方も上手い。1話における「銀河航路」に匹敵する)、雪がユリーシャと誤認されて連れ去られるというのも二人が瓜二つという設定からの解釈だろう(そもそも二人が酷似している理由は今後明かされるのだろうか)。
当初は「休養半分」でヤマトに対していたドメルが、七色星団の決戦では「祖国の命運をかけ」て挑むという旧作におけるガミラス国力の低下に対しても今回理屈付けが行われているのも、拘り派の監督、スタッフらしい。表層として描かれる艦隊決戦の迫力は旧作と同じだが、その裏側に流れるものは大きく違っているのだ。
その「違い」が雪の拉致、そしてユリーシャの覚醒から前面に押し出されてくるようになる。
ガミラスが一枚岩でないことはゼーリッツのクーデターや幕僚の顔触れを見てもわかるところだが、差別や堕落・腐敗の中、様々な立場のガミラス人がいることが描写され、またガミラスにとってイスカンダルがどういう位置付けなのかも明らかにされる。オルタの呟いた「メガミ…」には深い意味があったのだ。
そしてイスカンダルとの<大統合>というデスラーの真の目的も……。
星名と岬、加藤と原田、篠原と山本?、島と新見??
――とキャラクターの繋がりも強調され始め、メルダが再びヤマトに乗りこむことによって、ガミラス人のメルダ、イスカンダル人のユリーシャ、そして地球人の山本によるまさかの女子会トーク実現、などという超展開を挟みながらも、中心となるのはやはり古代と雪。
もはや「知らぬは当人たちばかり」の公認カップル化してきた二人が、今回敵味方に別れてしまうのは『ヤマトよ永遠に』を彷彿とさせるが、これが旧作(地球の再生、ガミラス滅亡、滅びゆく運命を受容するイスカンダル)とは違うラスト、地球、ガミラス、イスカンダルの共存の道をも提示してくれるものと思われる(あるいはそこにガトランティスも含まれるのか?)。
「どうして波動エンジンではなく、直接コスモリバースを届けないのか」
「ガミラスが双子星だと知っていたら、それでもイスカンダルへ行こうとしたか」
唸らせられる台詞も多い。
イスカンダル、そして双子星であるガミラス本星を目前にし、ヤマトは否応なく戦火に巻き込まれてゆく。後二カ月、最終章の公開が非常に待ち遠しい。
【つぶやき】
・さらば伊東!さらば藪よ…!・落ちない第三艦橋
・雪と新見のブラチラ……
・ヒルデ♪
・GJ!
・サブちゃん
・マゼラン・パフェ
・守秘義務は守ります
・トリオ漫才
・「Disco白色彗星」再び
・「デスラー襲撃」キターーーッ!
そして
「ユキー――ッ!」





