『ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集 第88回』
2013年 07月 15日

しかし以前と変わらない感じで良かったなあ。
ただどうせならちょっと変えて欲しかったのは客席から階段へ移動する部分。前にもコケそうになったことがあったけど、今日も危なかった~。
実は以前このホールで、震度5の地震に見舞われたことがあります。丁度演奏が終わって帰ろうとしていた時で、この時は完全にコケたんだけど…。
今回のメニューは前半がドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」と「交響詩『海』~3つの交響的素描」、後半がショーソン「詩曲 作品25」、ラヴェル「ツィガーヌ」、そして「ボレロ」という組み合わせ。指揮はミシェル・プラッソン、ヴァイオリンが成田達輝、コンサートマスター水谷晃。

前半はドビュッシーで固めてきました。どちらも好きな曲で今回このコンサートを選んだ決め手でもあったんですが、日曜の昼下がり、続けて聴くのは些か辛いですねえ、これは。客席を見回すと、何人も沈没している方のお姿が……。
それだけ心地好い空間だったのは確かです。

なお、終了後にアンコールとしてパガニーニの「24のカプリス」より第1番を演奏。これまた超絶技巧を要する難曲のようですね。
そして最後は「ボレロ」。
単純なリズム、単純なメロディの繰り返しの曲ですが、なんでこうまで面白く、かつスリリングなんでしょうかねえ。
で、アンコールは同じくラヴェルの「マ・メール・ロワ」より「妖精の国」。これまた美しい曲です。
パガニーニを除くとフランスの作曲家のものばかりで、統一感のあるプログラムでした。演奏は満足でしたが、全体的にはやや大人しめのプログラムだったかなあという印象で、睡眠率は高かったかも知れません。幸い自分は何故か終始絶好調(?)でしたが。
【ひとりごと】
ところで調べてみると、ドビュッシー(1862生)はショーソン(1855生)ともラヴェル(1875生)とも交流があったのに、最後は何れも決別してしまってるようですね。性格的な問題?