『ウルトラマンシンフォニーコンサート2013 with 東京フィルハーモニー交響楽団』
2013年 09月 02日

1階席が久しぶりだったということもあるのかも知れないですが、このホールってこんなに残響凄かったでしたっけ。ともあれ大迫力のオーケストラサウンド、十分に堪能させて頂きました。昼夜二公演でしたが、夜の部をチョイス。
指揮は角田鋼亮、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。
プログラムによれば、1曲目は「ウルトラマンメドレー」。しかしオーケストラがスタンバイし、指揮者も壇上に上がったあとで、後方のスクリーンには円谷プロのこれまでの歩みを振り返る特別映像が流れます。
そして1曲目の「ウルトラマンメドレー」、「ウルトラQメインタイトル」「ウルトラQのテーマ」「科学特捜隊のテーマ」「ULTRA SEVEN」「MATのテーマ」「帰ってきたウルトラマン」と続きます。実際は「ウルトラQメインタイトル」の前にBGMを挟んでました。
「MATのテーマ」はおなじみ「ワンダバ」ですが、コーラス抜きなのがちょっと残念?それにしてもオーケストラで聴く「科特隊のテーマ」の格好良いこと!
ここでMCのつるの剛士、日本テレビアナウンサーの石田エレーヌが登場しますが、拍手と残響が凄くて最後までこの二人のMCは聴き難かったですねえ。そして最初のゲスト黒部進、桜井浩子のお二人にバトンタッチをするのですが、打ち合わせ通りに喋らない黒部さんに桜井さん、かなりオカンムリ?まー、「お子さんがいなくて胡散臭い男どもが一杯」とか「早く帰って飲みに行きたい」とか言い出すようじゃあねぇ……。
2曲目は「円谷作品メドレー」、歌のゲストjammin’Zebが登場…って知りません、失礼ながら。「快獣ブースカ」「恐怖の街」を披露したところで、もう一人の歌ゲスト中西圭三が参加し、「ミラーマンの歌」「ファイヤーマン」「ジャンボーグA」を披露して退場。最後はjammin’Zeb単独で「MJの歌」で締めます。「恐怖の街」は冒頭に『怪奇大作戦』のメインタイトル付き。また改めて聴くウルトラ以外の3大ヒーローの主題歌も好いものです。
3曲目は「21世紀ウルトラマンメドレー」、「ウルトラマンゼロシリーズからウルトラマンギンガまで…」と題されてましたが、最初に流れたのが「ウルトラマンゼロのテーマ」、やっぱりこの曲はカッチョイイし、実にオーケストラに合いますなあ。これが前半の白眉!かも知れません。そして「ウルトラマンギンガ」のテーマは…まだちょっと耳に馴染みがない、かな?
で、この前のブロックまでは曲が演奏される際にスクリーンに映像が(スライドですが)映し出されていたのですが、このブロックではゼロ、そしてギンガの着ぐるみが登場しました。
前半のラスト、4曲目は「ウルトラマン主題歌メドレー」。jammin’Zebが再び登場して「ウルトラマンA」「ウルトラマンタロウ」「ウルトラマンレオ」「ウルトラマン80」を続けて歌った後でつるの剛士が参加、「君だけを守りたい」を披露します。これ、『ウルトラマンサーガ』の挿入歌ヴァージョンですね。で皆が退場した後に中西圭三が現れ「誓い」を歌って前半が終わりました。予想外に長く、ここまでで軽く1時間オーバーです。
15分間の休憩の後、後半最初の5曲目は「ウルトラマンバトルシンフォニー」とあります。演奏されるのは「大怪獣出現」と「進めウルトラマン」で、一体これは何だろう?と思っていると客席後方からバルタン星人とメトロン星人出現!そこへウルトラマンとウルトラセブンが駆け付け、激しい戦いの後にやっつけるという趣向なのです。つまり生演奏をバックにした怪獣ショー。まー、なんて贅沢な…と言いたいとこですが、ハッキリ言っていらない企画でしたねー。
MCのつるの剛士が女性ヴァイオリニストに「演奏し難くなかったですか?」とインタビューしてましたが、答えは「バルタン星人に蹴られた」とかそんなものでしたし。
次のコーナーが「特別ゲスト庵野秀明さんよりリクエストに応えて演奏」。庵野カントク、なんと客席から登場です。昼の部ではリクエストが1曲で夜の部では2曲とのことだったので、そりゃ夜の方がお得だろうとチケットを取ったのですが、そのリクエスト1曲目は「帰ってきたウルトラマン」の「M31」。これだけで客席の皆さん、わかっちゃったみたいですねえ。しかも38話「ウルトラの星光る時」の使い方がサイコーで、ナレーションがバッチリで落ち込んでる時に奮い立たせてくれるとか、そんな話に付いて行ける客層なんだ~。なんでも昼の部ではこの後袖に連れて行かれたそうで「せっかく聴きに来たのに!」と今回は客席に戻るあたりがオチャメというか何というか。ま、確かに良い曲で僕自身も大好きです。
2曲目は「マイティジャックの歌」!そういや何で前半のメドレー部で挿入歌の「MJの歌」を採用したのか謎なんですけどね。歌うのはこれまたjammin’Zebですが、何といってもこの曲はオーケストラ!ですよねえ。大編成で聴くだけの価値があります。

そして冬木透先生の登場。先生の指揮でいよいよメインディッシュのお披露目です。
うーん、相変わらずテンポがゆったりで、メロディの美しさは際立つのですが、原曲そして初演版に馴染んでるとどうしてもリズムがずれてるように感じられてしまいます。
しかし、やはりこれは単にBGMを繋ぎ合わせて構成しただけのものではない、きちんと計算し練られた立派なクラシック作品と呼んでも差支えないでしょう。それにこういう場で聴くと、生に勝るものは無いなあとつくづく贅沢な気分を味わわせて貰いました。
アンコールは出演者全員が再登場し、全員起立で「ウルトラセブンの歌」と「ウルトラマンの歌」を大合唱。トータル2時間半近い濃密な時間を過ごすことが出来ました。
もっともっと聴いていたかったし、あの曲がないこの曲もないという不満部分もないではないですが、それを補って余りある素敵な一時でした。
カメラが入ってましたのでライヴのCDやDVDが発売されるかも知れませんし、WOWOWが主催に名を連ねていますのでいずれオンエアーされるのかも知れませんね。
【ひとりごと】
そういえばロビーに幾つか人の輪が出来てましたけど、関係者がかなり客席にいらしたようですね~。開演前には開田裕治さんがロビーで即席のサイン会を実施していましたし。なんかほのぼの。

このチラシ、日比谷野音でいただいて興味沸いたし、ちょうど東京に居たのですが、先約ありで行けませんでした・・・。
チラシ見た時、もしかしたらエクスカリバーさん行ってるかも!?と思っていました。
個人的には、かなりハードな上京になりましたが、その分充実した二日間でした。
機会がありましたら、何処かで会えると嬉しいです。
記事、行けなかったので嬉しかったです。
このコンサート、思っていたよりもずっと良かったです。
2009年にも冬木先生のタクトで「交響詩ウルトラセブン」を演奏するコンサートがあったのですが、平日故に断念。
そのリベンジのつもりでチケットを取ったのですが、今回の冬木先生のお姿を見ると、今後こういう機会はもう何度もないのかなあとちょっと寂しい気持ちでした。
今のところ僕が九州方面へ出撃する予定はないのですが、もし次にこちらへいらっしゃる時があれば是非!
一度ゆっくりお話したいですね。

充実した2日間でした。
個人的には中身は濃かったです。
貴重なコンサートになったようで良かったですね。
東京は、いろんなコンサートがあって楽しめそうですが、早朝からの出勤や乗り換えが辛そうです・・・。
今回は事前に連絡できなかったので、次回、上京する時は事前に連絡しますね。
まー、旅行に出ると苦手な早起きが出来たり、なんとなくウキウキ気分になったりもしますからね。
で、帰宅後にドッと疲れが……(^^ゞ
では、お会いできる日を楽しみに~。