『ウルヴァリン/SAMURAI』(2013)
2013年 09月 16日
かつて自ら愛する女性ジーンを手にかけたローガンは、カナダの山中で隠遁生活を送っていた。矢志田と再会したローガンは彼から意外な提案を受ける。
しかしその死は周囲に大きな波紋を投げかける。
『X-メン』、『X-MEN2』、『X-MEN/ファイナル・ディシジョン』、『ウルヴァリン/X-MEN ZERO』、『X-MEN/ファースト・ジェネレーション』に続く「X-MEN」シリーズ通算6作目、ウルヴァリンを主人公にした作品としては2作目となりますが、時系列はちょっとややこしくなっています。お話は『X-MEN/ファイナル・ディシジョン』のラストを受けて始まり、途中で第二次大戦中の回想が入りますが、『ウルヴァリン/X-MEN ZERO』では南北戦争やベトナム戦争に参加したことが描かれていますので、その間に入るエピソードということになりますね。
今回は日本が舞台ということで大々的なロケを敢行。
また真田広之は国際的スターですが、後の2人はモデル出身の新人。
超人的能力を失いかけているローガン=ウルヴァリンと、特殊訓練を受けているとはいえヤクザやニンジャ(1人だけミュータントがいますが)との戦いというのは従来のシリーズに比べてスケールが小さいですが、その分リアルな肉弾戦の妙味は十分味わえると思います。最初の『X-メン』から13年、ずっとウルヴァリンを演じ続けたヒュー・ジャックマンも渋みを増しましたが、幻として登場するジーン・グレイを演じるファムケ・ヤンセンは幾分厳しくなってきたかなあ。
最後は”戦士”として立ち直ったローガンの姿で幕を下ろしますが、エンドロール途中に挿入されるオマケシーンでは豪華すぎるカメオ出演が、しかも2人も!
今後は同じく20世紀フォックスが権利を持つリブート版『ファンタスティック・フォー』とのクロスオーバーなども予定されているようですが、この際何とかしてソニーの『アメイジング・スパイダーマン』やディズニーの『アベンジャーズ』連合とのコラボなども見てみたいものです。
【ひとりごと】
3D吹替版で鑑賞。
メインの日本人キャスト3人はいずれも本人吹替。
またラストのカメオその1はソフト版で演じ続けている大木民夫(TV版だと麦人)だと思いますが、カメオその2は阪脩や有川博ではなくTV版の家弓家正のようなので吹替ファンは混乱するかも。
偶然と言ってもいい最初の「X-MEN」ではまってしまい、ブライアン・シンガーのマイノリティの世界が好きで、やけに好きなシリーズ。
なもんで、今回のこれは、その路線からの逸脱感が否めず。。
ミュータントをうじゃうじゃ出してほしい!!!です。
しっかし、どんどん成長続けるウルヴァリンってのも大変ですねえ~。
これまでの「X-MEN」シリーズ、なかなかノレなくて。
特に正編三部作はダメでしたね~。
外伝になってからは割とマシで、前作の『ファースト・ジェネレーション』ぐらいかなあ、素直に面白いと思ったの。
なので次の作品にはちょっと期待してます。





