『エラゴン/遺志を継ぐ者』 クリストファー・パオリーニ
2005年 12月 07日
<ドラゴンライダー>と題された三部作の第1作で、著者のクリストファー・パオリーニはこれを書いたときは17歳だったとのこと。
最初は自費出版という形で世に出たが、大手出版社の目に留まって刊行されてからは、たちまちベストセラーになったそうな。
翻訳が出たのは去年の春。
既に映画化が決まっているのは知っていたので、「じゃあ映画が公開される前までに読めばいいや」と放っておいたら、思いのほか映画化が早くに進行。
もしかしたらボツになるんじゃなかろうか、なんて安易な気持ちでいたのに、いきなり来年夏公開になってしまいちょっと焦り気味。
そうこうしているうちに、とうとう第2巻まで出てしまったので慌てて読み始めた次第である。
エラゴンは両親を知らず、叔父に育てられた農夫の子で、風変わりな老人に連れられて旅立つことになるが、実はこの老人が偉大な戦士の末裔であって、その教えを受けることになる。さらに途中で囚われの美女の救出に赴き・・・という展開には、あれ?と思われる人もいるだろう。『ロード・オブ・ザ・リング』と『スター・ウォーズ』が好きな人にはお勧めだ。
なおかつ、物には全て”まことの名前”があって、それを知ることによって相手を支配することが出来る、という設定があったりと、『ゲド戦記』風の味付けも施されている。
エルフやドワーフ、闇の魔物も登場するなど、奇をてらうことない、正にファンタジー物の王道を行く作品だが、しかし著名な作品群の単なる拡大再生産になっていないのは、エラゴンとそのパートナーとなるサフィラと名付けられたドラゴンとの関係のユニークさにある。親友で親子で師弟で一心同体、なおかつサフィラが女性であるというのが重要なポイントなのだ。
結局公開は来年暮へと延期になったようだが、日本でも同時期か再来年春くらいには見られるだろう。ちょっと期待したい。
ただ同時期に、フィリップ・プルマンの<ライラの冒険>シリーズ三部作の映画化第1弾も公開される予定なので、どうなるだろう?
『エラゴン』ERAGON全米公開2006年12月日本公開2006年公式サイトエラゴン 遺志を継ぐ者―ドラゴンライダー〈1〉パオリーニ,クリストファー著ドラゴンライダー…竜と心を交わし、強靭な体と魔法を受け継ぎ、剣の使い手である誇り高き種族。かつて森と山脈の国アラゲイジ...... more
(紹介文抜粋)かつて森と山脈の国アラゲイジアは、ドラゴンライダーの力で、繁栄をきわめた。 影にうごめく怪人族アーガルや邪悪な勢力をしりぞけ、 何千年も黄金の時代が続いた。 人間とドワーフ族は友人であり、エルフ族の姿もそこにあった。 しかし、黄金の時代も永遠ではなかった。 ひとりの裏切り者が十三人の仲間とともに国をのっとり、 善なるライダー族とドラゴンは滅ぼされた。 そしていま、邪悪な力が世界を支配しようとしている。 残されたドラゴンの卵は三つ。 ドラゴンライダーはよみがえるのか……。 (ソニー・マガジ...... more
シエンナ・ギロリー シエンナ・ギロリー Sienna Guillory 生年月日 ■ 1975/05/31 出身地 ■ イギリス/ロンドン・フルアム 父はギタリストのアイザック・ギロリー、2000年に”Take... more
ドラゴンライダー3部作の1巻目で、 12月に映画が上映されるので、 ぜひその前に読んでおこうと 思っていました。 しかし、この本もデカイ! そして重い!!(=_=;) 「エラゴン」とは、主人公の名前だったんですね〜。 内容は、まさにファンタジーの王道を行く作品で、 ドラゴンを筆頭に、エルフ・ドワーフ・魔法使いに魔女 そして、魔法ネコまで登場します。 (この魔法ネコ!結構お気に入りです!!(*^^*) まだ1巻目なので、これからの展開が楽しみです。 それに、映像でどこまで見せ...... more
こっちは、たしか、スピルバーグでしたっけ。。?
文庫で結構、中身は長いですよね。
ファンタジーもあんまり大量生産では、食傷するでしょうな~。
SFファンタジーは大好きなんで、みますけど!。
第2巻は また、上下巻で読みごたえありそうですよね~。
1冊1800円?1900円というのは、、痛いですよ。
第1巻は ネットオークションで落札しましたが、
新刊は人気のようだし、なかなか、ゲット出来ない感じです。
っという記事を見つけたので、監督はズピルバーグでは無いようですね。。あやふやですみませんでした。
<ライラの冒険>映画化で名前が挙がっていたのは、テリー・ジョーンズやリドリー・スコットでしたね。結局はアナンド・タッカーに落ち着いたようです。
スピルバーグが絡んでいたというのは初耳ですが、『ハリー・ポッター』の監督選びの時にも立候補していたらしい彼のこと、ありえない話じゃありませんね(苦笑)。
今のところスピルバーグ絡みで映画化が進行中なのは、ジズー・コーダーの『ライオンボーイ』三部作です。もっともドリームワークスが映画化権を取ったということ以外、具体的な話は聞こえてきません。スピルバーグ自身が製作にタッチするかどうかも不明です。
エクスカリバーさんは読破組ですか?
面白そうなら映画前に読んでみたいんですけどw
どうもありがとうございました。
日本では来年公開はちょっと無理かもしれないのですね。がっかり・・・
とにかく、カーライルさんが見たいだけなのですが。
でも、この原作は思った以上にしっかりしてはいるので、悪くはないだろうという期待はもっています。
(だけど、指輪やゲドにはとても及ばない・・・ ま、仕方ないですけれど)
2巻、上下巻はかさばるし、もうターザが出てこないので考慮中です。
読まれたら、感想をきかせていただきたいです。
どうぞ宜しくお願いします!
『ドラゴンライダー』は2巻をようやく買ってきました。
もっとも読むのはいつになるでしょう(苦笑)。読み終えたら、このブログかサイトの方へ感想を載せたいと思います。
映画の公開時期に関しては、まだ何も発表されていません。
ただ最近の傾向だと『ハリー・ポッター』はほぼ同時に公開されていますけれど、『ロード・オブ・ザ・リング』も『ナルニア国物語』も2~3ヶ月遅れてますので、配給会社次第ではそうなる可能性がありますね。
それに『ライラの冒険』もあるとなると、どちらかはずれるのではないでしょうか?
同時期にファンタジー大作を2本ぶつけるのはリスクが大きいような・・・?
まだ執筆中なのかも知れませんね。
映画版ではサフィラの描写が賛否両論のようですが、自分は納得でしたね。
勝手に「私の名前はサフィラ」と名乗るのはどうかと思いましたが(苦笑)。
引き続き『エルデスト』にもTBさせて頂きました。
宜しくお願いします。
3巻、早く書き上げて出版して欲しいですね。
返事ありがとうございました 今も書いてる途中なんですね 早く続きが知りたいですね^^
でも3巻が気になりますね。早く読みたいです。
早く続きが(完結編が)読みたいですね。
映画は、人気が無かったので製作してないとか・・・・・。
他の作品の「良いとこ取り」みたいな作品ではありますが、どういう決着を付けてくれるかが楽しみです。
映画は”序章”だけで終っちゃってるのが残念でした。
TVのミニシリーズとか、形を変えてでも映像化して欲しいのですが、もう無理でしょうね。