『宇宙戦艦ヤマト2199』 オリジナル・サウンドトラック Part.3
2013年 09月 25日
しかも予想以上に素晴らしいものに!
Part2が期待外れだっただけに、余計際立ちます。
ただし大半は第七章(23~26話)の為に書き下ろされたり、追加でアレンジされた曲で構成されていますので、既に見ている人ならば聴いていて思わず涙腺が緩むこともあるかと思いますが、未見の方だと今一つしっくりこないかもしれません。

「大いなる愛(導く魂)」(確かにあの旋律流れますけど事実上は「ヤマト瞑想」の再演奏)やワープシーンの曲など、旧作(というより旧シリーズ全般)でお馴染みのメロディの再演奏版や、第9話で効果的に使われた「無限に広がる大宇宙」のアカペラVer.等々「待ってました!」な曲もありますが、新曲を素直に受け入れるかどうかは見てる見てないに大きく左右されるような気がします。
というわけでこのアルバムの白眉は、「虚空の邂逅」「碧水晶」「眠れる想い」などの楽曲に使われているメロディーで、古代と雪のシーンにも使われていますが、主にイスカンダルのテーマ的に使われている曲です。数々の名曲が彩った『宇宙戦艦ヤマト2199』という作品ですが、その作品全体のテーマ曲と言えるのではないかというくらい、クライマックスを盛り上げてくれます。
これまでお父さんの借り物の世界で仕事をしてきたアキラさんが、遂に自分を前面に押し出した感があって、前2枚のサントラは「宮川泰のアルバム」でしたが、このPart3は「宮川彬良のアルバム」と呼んでも過言ではないかも知れません。
全33トラックで、内3曲は歌。
第六章ED「R.I.P~友よ静かに眠れ~」とTV版OP「宇宙戦艦ヤマト」2ヴァージョンは収められていますが、第七章EDとTV版後半OP及びED3曲のShort Sizeは案の定収録されていないので随分と中途半端な感じがしますね。
アルバムの収録時間にはかなり余裕があるのだから、レーベル、メーカーの枠を乗り越えて特別収録ぐらいして欲しいとこですが、そこまで製作側(音楽スタッフ)にパワーがないんでしょうか。