『００７アルティメイトブック』 ロジャー・ムーア

原題は”ＢＯＮＤ ＯＮ ＢＯＮＤ THE ULTIMATE BOOK ON 50 YEARS OF BOND MOVIES”、昨年の冬、新作『スカイフォール』公開に合わせて出版されました。
この本の特徴はズバリ、著者名を見て頂ければ一目瞭然、3代目ジェームズ・ボンドことロジャー・ムーアがシリーズの裏話を語る、という点にあります。

おそらくはロジャーへのインタビュー記事をまとめて本としての体裁を整えたものでしょうが、当事者ならではの発言は貴重ですし、親友ショーン・コネリーだけでなく、ジョージ・レイゼンビーやティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナンとも親しく語りあうという本人の人柄もあるのか、自身だけでなく歴代のボンド役者の秘話も披露されています。
流石にダニエル・クレイグとの接点はあまりないようですが、それでも選ばれる前からダニエルを推していた、なんていう発言も。

時系列に沿ってまとめられているわけではないですし、世に流布しているものとは違ったエピソードも披露されていますが、そこは本人が語っているということで多少差し引いて捉える必要があるのかも知れませんが、これはファンならば要チェックな一冊かと。
「完全限定生産3007部」という割にまだネットショップなどでは入手出来るみたいですが、今のうちかな？