『高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト/ロマンティック・メロディーズ~マイ・ベスト・クラシックス~』
かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールにて、久々の12人のヴァイオリニストのコンサートを鑑賞。
今回は12人の、というよりニューアルバムを引っ提げた高嶋ちさ子のコンサート、という感が強い。
オープニングはマスカニーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲。
舞台の上には高嶋ちさ子とピアニストの近藤亜紀の二人のみ。
しかし客席の通路にメンバー11人が入り、そこで演奏が始まるというスタイル。
確か前回も同じような形だったので、これが最近のパターンなのかも。
次がソロで「ブラームスの子守歌」とメンデルスゾーンの「歌の翼に」。
永六輔が作った『春男の翔んだ空』という映画で「歌の翼に」が使われているが、この映画はダウン症の子どもを描いており、自分にもダウン症の姉がして…云々。
そういう経緯でこの曲がアルバムに収められていたとは知らなかった。
12人のメンバーでバッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲より第一楽章」と「シャコンヌ」、そしてリストの「ラ・カンパネルラ」で第1部が終了。
合間には例によってヴァイオリンコーナーが設けられ、11人のメンバーが色々なヴァイオリンの奏法を紹介。
その後で『となりのトトロ』のオープニングテーマ「さんぽ」のメロディを、各人がそれぞれのテクニックを駆使して披露というオマケも付いた。
また、プログラムに載っていない曲として「剣の舞」の早弾きも。
第2部はピアソラの「
リベルタンゴ」でスタート。
続いて二つのユニットに分かれ、それぞれディズニーの「プリンセス・ストーリーズ」と「ファイヤーダンス~『リバーダンス』より」を演奏。
以前はユニット内ユニットには色分けというかチーム名が付いていたように思うが、今はどうなのだろう?
きちんとメンバー分けがされているのだろうか。
「ジブリ・メドレー」を挟み、最後はサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」で締め。
途中にはヴァイオリンコーナーのパート2も用意されていて、これまたお馴染みの安物ヴァイオリン(水陸両用くん)とストラディバリウスの聴き比べ。
メンバー内で不正解者が出るという不穏な幕切れも……。
アンコールはソロで「ケルトの歌」。
次がダンス(?)を交えた「ウィリアムテル序曲」、そして最後にオリジナル曲「Blue Forest」で終了。
予定では15:00開演、17:00終演となっていたが、結局幕が下りたのは17:30近くになっていた。
メンバーのトークにもあったが、12人のヴァイオリニストは結成7年で8年目突入。
ということで初期メンバーはもう5人しか残っていないそうだが、新陳代謝があるのがこのグループに強み。
その反面、知っている名前が減って行くのは寂しいのだけれど……こまめにコンサート通うしかないか。
なかなか行くチャンスがないのが悩みだが。
【ひとりごと】
コンサート会場の近くで食事をし、帰りがけにまたコンサート会場の前を通ったら…
偶然12人のメンバーが帰るところに遭遇!
でも声かける勇気もなく、ただ通り過ぎてしまいました……。