『ホビット／思いがけない冒険＜エクステンデッド・エディション＞』（2013）

『ロード・オブ・ザ・リング』三部作は全て通常の＜劇場公開版＞とは別に＜スペシャル・エクステンデッド・エディション＞が作られましたが、その前日譚となる『ホビット』でも予想通り拡張版が作られることになりました。

ただ『ロード・オブ・ザ・リング』がかなりの追加シーンや差し替えシーンを用意し、上映時間も30～50分程度増量し別物と言えるような独自性を打ち出していたのに対し、こちらは13分追加（Blu-rayの収録時間を比べると、170分→182分）とのことなのでそれほどのお得感はありません。

また公開版もまだ一度しか見ていないので「ここが完全に違う！」とは言い切れないのですが、裂け谷のシーンを中心に細かく足されており、ストーリーの流れがわかりやすくなったというよりは、キャラクターの幅が広がった印象が強いです。
元々『ホビット』は二部作の予定で製作されていて、途中で三部作へと変更されたという経緯があるので、それほど切り詰めたシーンはないのかもしれませんね。

しかしもう公開から１年経つんですねえ。
あちらではもう第二部が公開されているというのに、わが国ではこの第一部の興行成績がイマイチとのことで同時公開ならず、来春まで持ち越しになってしまいましたが、こうやって改めて見ると続きが早く見たくなります。