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『恐竜時代』(1969)

まだ月のなかった時代、山岳地帯に住む部族は太陽の異常現象を鎮めるため生贄を捧げようとしていた。その中の一人サンナは突然発生した竜巻の最中に海へ逃れ、海沿いに住む部族のターラに助け出される。族長はサンナを受け入れるが、部族の中には彼女を快く思わない者もいた。
やがて山の部族がサンナを追って来たため、彼女は大蛇が生息する密林や角竜の住む岩場などをさすらう羽目になり、やがて恐竜の親子の住処へと辿り着く。一方ターラはサンナが命を落としたものと思い、深い悲しみに包まれる。
だがふとしたことでターラはサンナと再会、彼女を匿ったことで彼もまた処刑されようとしていた。辛うじて難を逃れた二人だったが、行く手には更なる苦難が待ち構えていた。


『恐竜時代』(1969)_e0033570_20422671.jpg『恐竜100万年』に続いてハマー・フィルムが製作した恐竜映画で、主演はプレイメイトのビクトリア・ベトリ。全編をビキニ姿で闊歩し、そのグラマラスな肢体を見せつけてくれる。
特撮は師匠のレイ・ハリーハウゼンに代って、ジム・ダンフォースデイヴィッド・アレンが担当。滑らかな動きと人間側の動きとの合成のシンクロ具合に進歩が見られるものの、一部で本物のトカゲだかワニだかを使っているのは邪道だ。


そのメインとなる恐竜たちだが、首長竜や翼竜など(って恐竜じゃないじゃん)バラエティに富んではいるものの出番は総じて多くなく、架空の恐竜は出てくるもののメジャーどころの肉食恐竜もいないのはかなり物足りない。
またオリジナル・ヴァージョンには、プレイメイトが主演である必然性が味わえるシーンもあったのを再編集でカットしたというような噂も聞いたことがあるので猶更。
今回20年ぶりぐらいに見返してみたが、何とも中途半端な作品だという印象は拭えなかった。


【ひとこと】
半裸で岩場を駆けずり回るシーンが多いけど、皆さん生傷絶えなかったんじゃないのかなー。スタントも殆ど使ってないみたいだし、メイクで誤魔化したんだろか。


by odin2099 | 2014-01-15 20:43 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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