『ローン・レンジャー』(2013)
2014年 01月 19日
プロデューサーがジェリー・ブラッカイマー、脚本がテッド・エリオットとテリー・ロッシオのコンビ、主演がジョニー・デップで監督がゴア・ヴァービンスキーという『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのクルーが集まったディズニーの超大作。
音楽もハンス・ジマーだ。
仮面を付けた白人ヒーロー「ローン・レンジャー(ジョン・リード)」とインディアンの「トント」が西部を舞台にコンビで活躍する物語は、ラジオドラマとして始まりTVシリーズやコミックにもなった人気作品だというのは知っていたけれど、そのTV版を元にした劇場版が2本も作られ、更にリメイク版の映画も作られていたほど息の長い物になっていたのは知らなかった。
しかし製作費の高騰からディズニーが難色を示して暗礁に乗り上げ、ようやく予算削減を経て製作を再開したものの、今度は興行的に大失敗というのだから、いくら知名度が高くても時代に求められてのヒーロー復活ではなかったのかな。
結果、ブラッカイマーはディズニーと袂を分かつことになってしまったが、これが今後の両者に吉と出るか凶と出るか要注目。
それにしてもこの映画、真面目に見れば良いのか、コメディとして楽しめば良いのか……。
分かりにくい導入部に続いて、映画全体の見せ方もあまり親切ではないし、2時間半は長すぎる。
肉親が殺されたり、呪われた過去の因縁があったり、裏切り者が出たり、直接的な描写はないものの結構残酷なシーンがあったりと重苦しいトーンに包まれている筈なのに、主人公コンビにはあまり危機感や緊迫感が感じられないし、行動もマヌケ。
それにヒロイン、レベッカ役のルース・ウィルソンが、周囲からモテモテの絶世の美女にはちっとも見えないのも大きなマイナスだ。
ジョニー・デップは相変わらず白塗りの怪人を嬉々として演じているが…。
2時間を過ぎて、ようやくヒーロー誕生!
TVシリーズの主題曲として使われた「ウィリアム・テル序曲」のメロディに乗せて颯爽とローン・レンジャーが現れると手に汗握るアクションの連続で、やっと映画が面白くなる。
ここから残り20分ぐらいは手放しで楽しめた。
ところがエンドロールになると、老トントが何やら思わせぶりな行動をとり、そして何となく終わってしまうので唖然としてしまう。
こりゃ、ヒットしなかったのも仕方ないなあ……。

タイトルロールのアーミー・ハマーは悪くなかったな。
厭味のない二枚目だし、シリアスもコメディもいける。
無駄な部分をすっぱり切って、ごちゃごちゃの関係をすっきりさせて、2時間以内に納めてくれたらねえ。
2時間以上の作品は、よっぽどのものじゃない限り、自己マン的なものに感じます。
それにしても冗漫な映画でしたね。個々のパーツは決してつまんないワケじゃないのに。
こうなったらTV放送に期待しようかな。
2時間枠での放送なら、正味1時間半強に切り詰めなきゃならないしね。
2時間半枠でも実質2時間だから、これで生まれ変わるかも?!





