『赤×ピンク』メイキングの2本目。
DV夫から逃げ出した人妻…でありながら、実は空手一家に育ったという複雑な役を演じるのは多田あさみ。
彼女自身がインタビューで答えているが、今回のメインキャストの中では一番遅く決まったのだそう。
製作サイドも色々オファーを出したようだが、ヌードシーンがあり、女性同士の絡みがあり、DV夫から暴力を受けたりレイプされるシーンがあることで、なかなか手を上げる人がいなかったようだ。
そしてクランクインの2週間前になってようやく彼女に決まったとのことだが、他のメインキャストの芳賀優里亜、水崎綾女、小池里奈らと違って彼女はアクションの経験が無きに等しく、かなりの苦労をした模様。
しかしながら、現場で泣きながら食らいつく彼女の姿勢には頭が下がる。
こちらにも今回の売りの一つである芳賀優里亜との濃厚なラブシーンを収録。
しかしトップどころかヘアまで見せる芳賀優里亜と違い、豊満な肉体を持ち全体的に大胆な演技(艶技)を見せながらもそれらを死守する彼女のカット割りには些か不自然さが感じられるのは残念。
二人ともならわかるものの、一人だけ。
しかも積極的に相手をリードしていく役回りなだけに…。
また二面性を持つある意味でずるいキャラクターという性格設定もあるし、彼女自身の顔立ちが場面場面でコロコロと変わって見えるので、本編では今一つ魅力薄。
メイキングでの頑張りはわかるのだが、監督も、キャラクターそして多田あさみ本人を捉え損なっているように感じるのは穿ち過ぎか。