『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(2014)
2014年 03月 30日
一昨年は「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」、昨年は「仮面ライダー」「スーパー戦隊」に「宇宙刑事」を交えたコラボレーションでしたが、今回は「仮面ライダー」を「昭和」と「平成」に分けての変則的なコラボレーション作品になりました。とはいっても「スーパー戦隊」ともジョイントしてますが。
お話は葛葉紘太=仮面ライダー鎧武と高司舞が地球の裏側にあるもう一つの世界にさまよい込み、そこでシュウと名乗る記憶をなくした少年と出会うところから始まります。
そのシュウを追って地下帝国バダンが出現、紘太たちはシュウを守って脱出しようとしますが、そこに現れたのは誰あろう、仮面ライダー1号=本郷猛。バダンは自分たちが倒す、シュウをここから連れ出してはならない、と警告します。
一体何故バダンは、そして昭和ライダーたちはシュウを追っているのか。紘太の前に今度は門矢士=仮面ライダーディケイドが姿を見せ、その謎を解くべく平成ライダーを集めようと行動を開始するのですが……。
なんで昭和ライダーと平成ライダーが対決せにゃならんのかの理由付けと、結局はいつものごとく「芝居でした」オチに呆れたり、無理してスーパー戦隊(今回はキョウリュウレッド=桐生ダイゴとトッキュウジャーの皆さんのみ)出さなくても良かったんじゃね?とか色々ありますが、素面のライダーたちをそれなりに揃えたのはお祭り映画としてはまずまず評価できます。
中でも『レッツゴー仮面ライダー』では声の出演のみだった藤岡弘、が久々に本郷猛として登場することでも話題を集めていますが、出番は最初と最後だけ、しかもその出演シーンは殆ど予告編でお披露目済みなのはガッカリ。
一方で意外に出番が多くてドラマにがっちり絡んでくるのが、仮面ライダーX=神啓介の速水亮と仮面ライダーファイズ=乾巧の半田健人、それに変身シーンこそないものの仮面ライダーカイザ=草加雅人の村上幸平は、この映画の隠れ主役といっても過言ではありません。『仮面ライダー555』は見ていなかったのでこれといって思い入れはないのですが、ファンだった人には最終回の後日談的な楽しみもあるのでしょう(それとも思いっきり思い出を穢されたと感じるのか)。
ビリングトップで、現役主役を差し置いて主演扱いなのは門矢士の井上正大で、つくづく士って便利なキャラクターだなと思いましたね。セットで出てくる(?)鳴滝との会話もまた面白いものになっています。そして士と噛み合わないコンビネーションぶりを見せてくる仮面ライダーW=左翔太郎の桐山漣に、やや顔見せの度合いが強いものの仮面ライダーウィザード=操真晴人を再び演じてくれた白石隼也も良い雰囲気出してました。
まあ仮面ライダーZX=村雨良の菅田俊はちょっと怖すぎでしたが……。
てなわけで画面はそれなりに充実していましたが、肝心のお話の方は相変わらず。ヘンなお涙ちょうだい要素はいらないと思いますね。またそれをやるならやる、できっちりと締めてくれれば良いものを、その後に蛇足の「ライダー大戦」。「昭和が勝つか平成が勝つか」で投票まで行いましたけれど、その結末がアレではねえ。「ガチで決着付ける」とか言ってませんでしたっけ?
あと、1号、X、ZXの変身シーンは当時のイメージを最新の技術で再現しました、ということで効果音まで同じにしたのは嬉しいところですが、そうなると更に大事なのはBGM!
菊池俊輔メロディーが流れない昭和ライダーは、昭和ライダーと認めることは出来ません。
ディケイドやWはお馴染みのメロディーが随所に流れるのでホンモノ感が高まりますが、それがないとどうにも寂しいもの。昨今は例えシリーズものだとしても、既存の音楽の使用に関しても色々と制約があるようなんですが、そこを何とかして欲しいところですね。
欲を言えばあとは声。
本人呼べずに代役使うのならば、過去作品からのライブラリー音源を検討して頂きたいところですが……これも権利関係等々あって難しいのでしょうね。
まあそれでも春映画枠としては、過去2作品よりは満足度の高い作品でした。それは最近TVシリーズの『鎧武』をようやく1話から一気に見て作品世界に親しんでいたこともあったからかもしれません。TV版の『鎧武』を見ていると、仮面ライダーバロン=駆紋戒斗のポジショニングがかなりオイシイ。
【ひとりごと】
娯楽作品としては、この映画の前日譚にあたる本日放送の『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武/春休み合体スペシャル』の方が遥かに上なのはちょっと困りものだなあ。
【監督】柴崎貴行 【出演】佐野岳/井上正大/半田健人/桐山漣/白石隼也/村上幸平/小林豊/高杉真宙/久保田悠来/藤岡弘/速水亮/菅田俊/板尾創路/他 【公開日】2014年 3月29日 【製作】日本 【ストーリー】 地球の内側にもうひとつの世界があることを知った葛葉紘汰-仮面ライダー鎧武は調査に向かい、そこでバダン帝国の怪人たちと本郷猛という男に出会う。本郷は仮面ライダー...... more
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エクスカリバーさんのことだから、土曜日ないし日曜日には観賞されてると思っていました。
最近の映画は予告を見せ過ぎる感じが多々します。(笑)
おいらの場合、本郷猛=藤岡弘、さんを見れただけで、感慨無量です。
今回のXライダーは、過去の大戦シリーズで一番強かったと思います。(笑)
確かに、ネットや劇場での投票で盛り上げた割には、つまんない勝負でした・・・。
無くても全く構わないような・・・。
スーパー戦隊も、ただ単に巨大ロボ戦わせるだけみたいだったし・・・。
電王なんて、お笑いキャラになってるし。
ライダーが多過ぎるのも、「スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」と同じで大味過ぎて、つまらなく感じます。
よっぽど、ダブルライダーとオーズ&電王に絞った「レッツゴー仮面ライダー」の方が、ましだったように思います。
「大戦シリーズ」も続いちゃうと展開が読めちゃいますね。(笑)
その分、今までよりは楽しめたかなあ。
ただ予告編、今回は見せすぎですね。
本郷猛は「甘ったれるな」的な台詞とシルエットで登場くらいで良かったと思います。
あとは電車繋がりで電王絡めるなら、もっとしっかりストーリーに活かして欲しいですね、オチ要員じゃなく。
自分は555が平成シリーズの中では結構好きだったので、主人公の巧が本作のストーリーにガッツリ絡んでいたのは嬉しかったですね。・・でも予告編とかでは藤岡弘さんの活躍に期待をしていたものですけど、フタを開けたらちょっと少なかったかな~・・と^^;やっぱり年には勝てなかった?(汗
あと個人的には戦隊モノももうちょっと絡んで欲しかったのがありますね。春のスーパーヒーロー大戦は戦隊もいたほうが面白いので、来年はまた戻って来て欲しい所ですw
※それとお話が変わりますが、自分も最近ツイッターを始めまして、エクスカリバーさんの所にも勝手ながらフォロー入れてしまいました^^;
良ければですけど、ツイッターの方でも気が向いた時にお相手頂ければ幸いです。
しっかりと番組を見ていた方なら、自ずと違う着目点もあるのでしょうね。好むと好まざるとに関わらず。
スーパー戦隊は、今回みたいな出し方ならばいらなかったかなあと思いますが。絡むならガッチリ絡んで欲しいです。TVSPを先に見た人だと、映画でも鎧武とトッキュウジャーが何かやるんじゃないかなと期待するんじゃないかと思いますが、そのあたりがスルーだったのも残念でした。
まあ映画が先に有って、後からTVSPを作って膨らませたのでしょうから、仕方ないといえば仕方ないところではあります。
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単純に一杯集まってる絵というのはワクワクさせられるけれど、お話が二の次になってしまってはねえ。
出来もしないことを一生懸命やるのは、もういい加減やめましょうってことで。