『宇宙戦艦ヤマト2199』(下) 豊田巧/原作:西崎義展
2014年 05月 08日
買ったはいいものの、上巻があまり面白くなかったのでほったらかしていた下巻をようやく読了。今回は14話から26話まで。
上巻では一切ガミラス側の描写はなかったが、流石に下巻はそれでは無理でガミラスも普通に登場。その分ヤマト乗組員の出番が減ってしまったので、ダイジェスト感は更に高まった。設定としては、ユリーシャが岬百合亜に憑依する設定がなくなったのが大きな違いか。
それでも古代、雪、守、新見、藪、山本、ドメル、エリーサ、ヒス、ゲールらの心情に踏み込んでいるので、キャラクターの幅が広がった面があるのも否めない。
森雪の正体?についても言及があり、彼女とユリーシャが瓜二つなのは他人の空似。ユリーシャの護衛及び影武者の役割も担っていて、それでテロに巻き込まれて記憶を喪ったとされている。
しかしスターシャは雪を、小説版では割愛されているがガミラス星でのデスラーの演説を映像で見ている時にはユリーシャと、そしてイスカンダル星で直接会ったときはサーシャと間違えているが、サーシャとユリーシャって双子か何かなんだろうか。
上巻に比べると幾分か読みやすくもなっており、内容には物足りない・食い足らない部分もあって不満も募るが、アニメーション作品を補完する意義はあったと思う。
なんだかんだでノベライズが出版され得た状況には感謝したい。