『UFOロボ グレンダイザー/赤い夕陽の対決!』(1976)
2014年 06月 07日
地方興行のみとなった1976年冬の<東映まんがまつり>で上映された作品で、第49話「赤い夕陽に兄を見た!」のブローアップ版。
サブタイトルは差し替えられ、きちんと映倫マークも入っている。
ベガトロン放射能の影響で暴走した円盤獣が地球に飛来。デューク・フリードの古傷が痛み出したこともあり、苦しめられるグレンダイザー。
兜甲児はダブルスペイザーに、牧葉ひかるはマリンスペイザーに乗って援護に向かうが、円盤獣に効果的なのはドリルスペイザーによる攻撃だとわかり、甲児は一度帰還し再度出撃。辛くも撃退するのだが、チームにもう一人いたら……?
ということで都合良く?メンバー増員が図られるエピソード。
フリード星滅亡の折に行方不明となっていた、デュークの妹マリアことグレース・マリア・フリードが初登場する。
デビュー作なだけのマリアの出番は多いのだが、実は本筋に殆ど絡まない。今回久々に見直してみて、こんなにストーリーが乖離していたことにかなり驚いた。
TVシリーズ終盤を掻き回したマリア自体は十分に魅力的なキャラクターだが。
本作公開から約2か月後に番組は終了。
劇場公開された最後の<マジンガー>シリーズ作品である。

回想シーンのフリード星の描写で流れるのは『宇宙円盤大戦争』のBGM。
「テロンナのテーマ」が今回の「マリアのテーマ」として使われている。