『LUPIN THE IIIRD/次元大介の墓標』(2014)
2014年 06月 21日
TVアニメシリーズ『LUPIN the Third/峰不二子という女』に続く、”新生”「ルパン」シリーズの2作目で、前作の峰不二子に代わって今回メインで取り上げられているのは次元大介。といっても次元が主役という訳ではなく、主役はあくまでもルパンである。
期間限定での特別上映ということは、ソフト発売が前提なのだろう。上映時間は51分だが一本の映画としてまとめられたものではなく、「前篇」「後篇」の連続上映という形になっている。銭形はチラっと顔を見せるが、石川五ェ門は登場しない。
東西に分裂したドロア国は一触即発の状態が続いていた。東ドロアの歌手クイーン=マルタが、東西友好の懸け橋として西ドロアでコンサートを開催中に、何者かに暗殺されるという事件が起きたばかりだったからだ。その東ドロアに秘宝を狙って入り込んだルパンと次元だったが、ブツを盗んで逃走中に次元が何者かに狙撃されてしまう。次元は自分を撃った弾丸が、先日のクイーン=マルタ殺害に使われたものと同じことに気づく。ターゲットの墓を事前に用意する殺し屋、ヤエル奥崎のものだということを。
ルパンと次元はヤエル奥崎のアジトに潜入するが、そこのモニターに映し出されていたのは全裸で囚われている峰不二子の姿だった…!
製作陣の狙いは時系列的には『峰不二子という女』の後、TVのファーストシリーズの前で、原作コミックが連載されていた1960年代後半~70年代初頭あたりの雰囲気を出したいということのようだが、その試みは成功していると言えるだろう。ルパンと次元、不二子の関係も、後に「ルパンファミリー」と呼ばれるような馴れ合いの関係ではないのが良い。
ハードボイルドタッチの小品、なかなか気に入った。
最後に某有名キャラクターが登場するが、次回作への伏線だろうか。
【ひとこと】
次元大介こと小林清志の老いが気になる。ルパン共々、早急に後任を立て引継ぎをして欲しい。
何故、不二子、五ェ門、銭形と一緒に総入れ替えしなかったのか……。
LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標 新宿バルト9 6/21公開 PG12 秘宝リトルコメットを盗もうと東ドロアへ向かったルパン三世と次元大介。 二人は秘宝を奪うことに成功するも、行先には必ず警察が待ち構えていて、 さらに次元が撃たれてしまう。 その後、とある墓地で次元大介の名が記された墓石を発見。 ルパンと次元は、殺す前にターゲットの墓を用意するという殺し屋・ヤエル...... more
五つ星評価で【★★★★★美学の塊】 ともかく、かっこいいのである。 それは作画がいいとか、アニメートが優れているとか、 外見だけの話ではなく(外見も良かったが) 出 ...... more
【声の出演】 栗田 貫一 (ルパン三世) 小林 清志 (次元大介) 沢城みゆき(峰不二子) 広瀬 彰勇 (ヤエル奥崎) 【ストーリー】 秘宝リトルコメットを盗もうと東ドロアへ向かったルパン三世と次元大介。二人は秘宝を奪うことに成功するも、行先には必ず警察...... more
世界屈指の平和な国・東ドロアの歌手クイーン=マルタ(声:皆瀬まりか)が隣国・西ドロアで暗殺され、この事件を契機に東西ドロアは一触即発の緊張状態が続いていた。そんな中、東ドロアに潜入したルパン三世(声:栗田貫一)と次元大介(声:小林清志)は、秘宝“リト...... more
でも、ともかくこれ好きだ。
作品は良かったんだけど。