『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』 やっぱり面白い。
2014年 08月 10日
『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』は、ウルトラシリーズ劇場版の一つのターニングポイントとなった作品だと思うが、この『ウルトラ銀河伝説』も円谷プロサイドの製作体制の刷新と合せ、間違いなく転換点と呼べる作品だろう。また坂本浩一監督が本格的に活動拠点を日本に置く切っ掛けを作ったという意味でも、日本特撮映画史上に特筆すべき作品だ。
坂本監督に関しては功罪様々な評価が下されるだろうが、良くも悪くも昨今の「ウルトラマン」「仮面ライダー」「スーパー戦隊」への影響力は大で、もしその参加がなかったら今のヒーロー映画の在り様はかなり趣を異にするものになっていただろうことは想像に難くない。
てなワケで何度目かわからない見直しをしたのだが、アクションばっかで疲れるとか、そのアクションもウルトラマンっぽくないとか、キャラ詰め込み過ぎで散漫だとか、ヴォイスキャストが…とか色々不満点はあるものの、単純に観ていて惹き付けるだけの画面作りが出来ていて、かつ次の展開が気になるワクワク感で全編を引っ張っているというのは、娯楽作品としては十分な合格点を上げられる。
現在放送中の『ウルトラマンギンガS』には坂本監督が復帰しているが、シリーズにどんな新風を吹き込んでくれるのか(あるいは吹き込めないのかも含め)、最終回まで楽しみに追いかけたい。
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