『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武/春休み合体スペシャル』
2014年 08月 11日
映画では既に「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」の共演は実現しているが、TVのレギュラー番組の垣根を取っ払い、現役ヒーロー同士の共闘を実現させたという意味で画期的な特番。
TVでとなると、実現までにはまた違ったハードルを色々と越えなければならなかったことだろうと推察する。DVDがリリースされたので改めて鑑賞。
単純に2大ヒーローを出すだけじゃなく、どちらかの作品を観ていない人にも番組世界の基本設定がわかりやすい親切設計。それもナレーションを一切使わず、ドラマの進行やキャラクターの動きに合わせて、というのが芸が細かい。それでいて今後のTVシリーズの展開への伏線というのかな、例えばミッチの立ち位置だとか、カグラが描いた秘密基地の絵とか、そういったものを散りばめているあたり、良く練られているなあと感服する。
また番組前半にトッキュウジャーの出番が比較的多く(トッキュウオーとか)、後半に鎧武たちの活躍が多いのは、実際のレギュラー放送の時間帯を意識した構成だろうか。
特番だと知らずにTVのスイッチ入れた人も、「おや?」と思いつつ違和感なく番組に入り込めるような配慮?
ただし映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』の前日譚という側面もあり、仮面ライダー1号、2号、V3にフィフティーンも登場するシチュエーションもあるが、これは上手く活かされておらず、画竜点睛を欠いたと言えなくもないのが残念。
【おまけ】
映像特典として収録されている「合体スペシャルトークパーティー」、志尊淳、平牧仁、梨里杏、横浜流星、森高愛のトッキュウジャー5人と、『鎧武』チームからは佐野岳、小林豊、高杉真宙、久保田悠来の4人(志田友美は欠席)が参加してワイワイやっているが、キャラとのギャップが激しくて(特に『鎧武』チーム)、メチャ楽しい。