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『仮面ライダーダブル FOREVER/A to Z 運命のガイアメモリ』

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』で「ウルトラマン」を手掛けた坂本監督は、この作品のTVシリーズで「仮面ライダー」に進出。そして劇場版の監督に抜擢された。
シリーズのメイン監督ではなく、全49話中6本のエピソードを手掛けただけの監督が劇場版を手掛けるのは極めて異例なことだと思う。


『仮面ライダーダブル FOREVER/A to Z 運命のガイアメモリ』_e0033570_20211245.jpgで、当時は坂本監督のことを何も知らず、どうも今回の劇場版は今までとは一味違うらしいという声を聞いても、「そんなものかなあ」程度の認識だったのだが、確かにこれまでと違って単純に面白かったなと思えたのは事実だったし、後で色々な作品を観ると「やっぱりちょっと違うな」と思うようになった。


アクションシーンに力が入っているのはこの監督ならではだが、もう一つの特徴は勿論女性キャラクターの扱い。
杉本彩は胸元がチラチラする衣装とか、ボディーラインが浮かび上がる薄物をまとい、変身する際にはうなじのコネクターにガイアメモリを差し込むし、八代みなせもコネクターが鎖骨の辺りにあるので、チラっと胸元をはだけてメモリを差し込んで変身するし……。この時はこんな監督だなんて知らなかったのだけれども。
後は出来るだけバリエーションを消化しようとしている多段変身の多用とか、シリーズのゲストキャラの特別出演も持ち味と言って良いのだろう。


「平成仮面ライダー」は、間違いなくこの作品から新たなステップへと突入した。

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by odin2099 | 2014-08-14 20:22 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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