『ルパン三世/念力珍作戦』(1974)
2014年 08月 31日
実写版の『ルパン三世』観てきました~!
…あれ、違う?
えー、ルパンに目黒祐樹、峰不二子に江崎英子、銭形に伊東四朗、それに次元大介に田中邦衛を配した伝説の一本ですな。
五ェ門はいません。
企画が赤塚不二夫と中山千夏の連名というのが結構謎だったりするけれど、監督の坪島孝はクレージーキャッツの映画を沢山撮ってた人。
一番最初に観たのはTVで放送された時だったなあ。
キョトンとしながら観ていたっけ。
最初のTVアニメシリーズ放送終了後の映画化だけど、良くも悪くもアニメ版は意識していない様子。
まあ最初のアニメは低視聴率で打ち切られた筈だから、それを念頭に置いてないのはある意味じゃ当然。
にも拘わらず実写映画化の企画が通ったということは、原作漫画そのものはそれなりにネームバリューがあったんだろうね。
当時の状況はわからないけど。
なので、アニメ版とは無関係に愉しむことが出来るのはマル。
時事ネタや流行語は今となってはキツイし、笑いのツボが自分と違うせいかちっとも笑えはしないのだけど、クレージー映画とかが好きな人ならいいのだろうね。
安西マリア、前川清、人見明、江幡高志、山本麟一、藤村有弘、E・H・エリック、天本英世、常田富士男、大泉滉、堺左千夫、塩沢とき、石山克己、うえずみのる、小島三児、青空球児・好児、ポピーズ…お馴染み東宝の大部屋俳優の皆さんやお笑い芸人、人気タレント、アイドル…の方々がちょこちょこ出てるのも貴重だろう。
そういやノンクレジットだけど畠山麦の姿をみーっけ。
他にもルパンを狙うマカ・ローニ一家の指令の声は大平透で、これは完全に『スパイ大作戦』のパロディ。
丁度この作品から40年後に作られた新たな実写版も、これぐらいアニメ版から距離を取れば良かったのになあ。
江崎英子の不二子ちゃんも黒木メイサよりはむしろイメージ近いと思うし、目黒祐樹の軽やかな身のこなしもルパンっぽいといえなくもない。
キャスト見るだけで、完全に「パロディ」としか思えませんけど、原作をかなり無視して勢いで作ってる姿勢は、ある意味すごいかも。
小栗くん版を見て酷評した人(特に若い人)が、この作品を見たら、どう思うでしょう?!
しかもかなーり古臭い。
なので、今真面目に観ようとするのはかなりキツイんではないかなと思います。
若い人には……それがかえって新鮮に映るかな?
あ、どーしても観たくなったら…言って下さい(^-^;