『宇宙刑事シャリバンメモリアル』

新作Ｖシネマの製作に合わせて、元祖『シャリバン』の総集編が登場。伊賀電＝渡洋史のナレーションに乗せて、全51話を73分で駆け抜けます。

昨今の東映ヒーロー作品のアクションも凄いとは思いますが、この頃のムチャぶりは今じゃ再現不可能かもしれませんね。「主役が身体張ってやってます」感は半端なく、伊賀電の強さ、それに危機感の煽り方は、スピーディなカット割りや編集の妙もありますが、演じる渡洋史の頑張りあってのものです。

それにイガ星再興を巡る縦軸のストーリーと、それを支える個々のイガ星の末裔たちの横軸のエピソードが見事に交差し、それを渡辺宙明の音楽が盛り上げる、『宇宙刑事シャリバン』という作品はどれをとっても一級品だったのだなあと改めて感じました。
魔怪獣を全部紹介するくらいなら、もっとドラマ部分に時間を割いて欲しいとは思いますが、これは全話見直せということなのでしょうか。

特典映像はＴＶシリーズ全話予告編集、そしてオーディオコメンタリーは渡洋史と、二代目シャリバン＝日向快役の三浦力の二人。渡洋史の、今だから語れるぶっちゃけトークは、もっともっと聞いていたいくらいの秘話が満載でした。