『伊福部昭 百年紀 コンサートシリーズVol.3』
2014年 11月 24日
伊福部昭の映画音楽をフルオーケストラで!というコンサートも今回で3回目、最終回です。
今回もオーケストラ・トリプティークの熱の入った演奏を堪能しましたが、それに加えて伊福部昭百年紀合唱団も参加。混声合唱付きのまことに贅沢なものとなりました。
演奏曲目は、まずは「北海道二題」と題された曲目で、これは「HBCテレビ、放送開始と終了のテーマ」、それに「北海道讃歌」を組み合わせたものから始まります。
続いて「≪大怪獣バラン≫組曲」、「≪ゴジラ≫組曲 改訂版」と続き、休憩を挟んで「≪モスラ対ゴジラ≫組曲」、「≪キングコング対ゴジラ≫組曲」、そして最後が「≪海底軍艦≫より」という選曲でした。
『大怪獣バラン』ではあの「バ~ラダギ、バラダギ」という曲、『ゴジラ』改訂版は「平和への祈り」(安らぎよ~というやつ)、『モスラ対ゴジラ』は「聖なる泉」と「マハラ・モスラ」、『キングコング対ゴジラ』ではおなじみ「ア シ アナロイ アセケ サモアイ…」のメロディーは混声合唱で歌われます。
他の楽器とのバランスからか今一つ聴きづらい(埋没してしまっている)部分もありましたが、それも生ゆえ、でしょう。
一部ではスペシャルゲストとして宝田明さん登壇。とても80歳には見えない若々しさ。再編集版である『怪獣王ゴジラ』に対する不満点などなど、短時間でしたが熱いトークでした。
最初は自分の席の2列ほど前、すぐ近くに座っていたのですが、途中で姿が見えなくなったので帰られたのかなあと思ったのですが、終演後には即席のサイン会も行った由。移動されただけだったのか、それとも楽屋で休まれていたんでしょうかね。
アンコールはなんと『キングコング対ゴジラ』のアノ曲。
最初に歌唱指導があり、その後でみんなで歌いましょう、という企画。
立ち上がって歌いましたよ
A si anaroi Aseke Samoai
A si anaroi Aseke Samoai
Ke Kelekena Ke Kelekena
Ina mang fanadoro Sagutia……
わざわざ配られたプログラムの後ろに歌詞まで載っていました。
指揮者の齊藤さん曰く「この中にはソラで歌える人もいるでしょうが」に場内爆笑。
流石にCDには収録されないでしょうが(今回もライヴ盤が発売予定とのこと。2枚組ならば可能性もあり?)、それでも愉しい思い出です。
14時過ぎからスタートしたコンサート、終わったホールを出たのは16時半近くになっていました。
これで終わってしまうのは勿体ないですし、主催側もVOL.4、VOL.5…の構想はあるようですが、資金面では相当苦労されている様子。支援企業や個人を募るようです。
そういや今日のすみだトリュフォニーホールも、特に後ろの方ですがかなり空席目立ちましたからねぇ…。
何とか続けて欲しいですし、他の作曲家や作品でもやって貰いたいものです。