『宇宙戦艦ヤマト2199 40th Anniversary ベストトラックイメージアルバム』
2014年 12月 09日
葉加瀬太郎率いるHATSのメンバー勢揃いで”「宇宙戦艦ヤマト」の名曲の数々を演奏しました!”というカヴァーアルバムで、メンバーは他に古澤巌(Viorin)、高嶋ちさ子(Viorin)、柏木広樹(Celle)、ウェイウェイ・ウー(二胡)、西村由紀江(Piano)、鳥山雄司(Guiter)、羽毛田丈史(guest/Piano)、鈴木慶江(guest/Soprano)という錚々たる顔ぶれ。
「宇宙戦艦ヤマト2199」「序曲」「誕生」「真赤なスカーフ」「イスカンダル」「明日への希望」「サーシャ」「白色彗星」「英雄の丘」「想人」「デスラー 好敵手」「大いなる愛」「ヤマトより愛をこめて」の全13曲で構成されてますが、『宇宙戦艦ヤマト2199』のタイトルを冠しながらも実態は過去シリーズの名曲選ですね。
『2199』のタイトルで出すなら「碧水晶」くらいは選ぶべきでしょう。
1曲目は『星巡る方舟』のオープニングテーマとしても使われてますが、なまじ原曲に近いアレンジだけに歌の代わりに葉加瀬太郎のソロ・ヴァイオリンが流れてくるとどうにも落ち着かないというか。
よく主題歌や挿入歌の歌部分を楽器に置き換えたインストルメンタル版とかメロオケと呼ばれるものがありますが、それと違ってソロ・アーティストの個性を前面に押し出されると居心地悪いですね。
「序曲」もあっさりだし、「誕生」はエレキギターだかを使っていてイメージとそぐわない気がしますし、女声スキャットの「真赤なスカーフ」も聴いていて「違うなあ」という思いは拭えませんでした。
「サーシャ」や「英雄の丘」の大胆なアレンジも、聴く人を選ぶでしょうね。
そんな中でも「明日への希望」はなかなか聴き応え有り。意外にも「無限に広がる大宇宙」のメロディーが聴けるのはこれだけです。
「大いなる愛」や「ヤマトより愛をこめて」も聴きやすいですし、出色なのは「白色彗星」。
パイプオルガンの演奏では勿論ありませんが、それに匹敵するくらいの荘厳さを奏でていて、ちょっと唸らされました。
この手の企画モノは期待よりも不安が大きいのは長年の経験から致し方ないところですが、今夏も期待し過ぎずに良かったな、というのが正直なところ。
「ヤマト」ファンの間でも好き嫌いは結構分かれるような気がします。
ヤマトが地球に向かってるので、アレンジしてあるのかな~?と思いながら聴いてました。
バイオリンはともかくとして(←おいっ)、
厚みのある音をバックにヤマトが走航していく姿は感無量です。
ヤマトには永遠であって欲しいです(^^)。
その分、色々と好みがうるさくなってるかと思いますけれど…(^^;
多分ヤマトはこれからもまだまだ飛び続けると思いますので、それを彩る音楽もまた、永遠であって欲しいものです。