『東急ジルベスター・コンサート 2014→2015』
2015年 01月 03日
今回が20周年記念になるそうです。
この番組(コンサート)によって日本でも「ジルベスターコンサート」という名前が定着したとのことですし、海外では単に「大晦日のコンサート」という意味しかなかったものに、演奏が終わるのと同時に年を越えるというパターンを追加したのはここが元祖! …なんだそうで。
今回の演奏は初登板となる山田和樹が指揮する東京フィルハーモニー交響楽団と東京混声合唱団で、メインパーソナリティーは4回目の宮本亜門とテレビ東京の松丸友紀アナウンサー。
オープニングはオラトリオ『メサイヤ』より「ハレルヤ・コーラス」(ヘンデル作曲)、続いてテノール歌手・山本耕平による歌劇『リゴレット』より「女心の歌」(ヴェルディ作曲)、更にヴァイオリニスト南紫音が登場して「ヴァイオリン協奏曲 第3楽章」(メンデルスゾーン作曲)ときて、いよいよカウントダウン。選ばれたのはシベリウス作曲の「交響詩フィンランディア」でした。
年が明けての1曲目はカンタータ『土の歌』より「大地讃頌」(大木惇夫作詞/佐藤眞作曲)、それにソプラノ幸田浩子による喜歌劇『こうもり』より「侯爵様、あなたのようなお方は」(ヨハン・シュトラウスII作曲)が続き、次は宮尾俊太郎のバレエをフューチャーした20周年記念特別バージョンと冠された「ボレロ」(ラヴェル作曲)、そして山本耕平と幸田浩子が再登場して歌劇『椿姫』より「乾杯の歌」(ヴェルディ作曲)、最後はお馴染みJ.シュトラウスI作曲「ラデツキー行進曲」で締めです。
南紫音はCDを多分全部持ってると思いますが、一度は生で聴きたいと思っているアーティストです。時折笑みを浮かべながらも力強い迫力ある演奏でした。
幸田浩子は相変わらずチャーミング。この人の笑顔は人を幸せな気分にさせますねぇ…。
そしてカウントダウンは大成功!
……と言いたいところですが若干オーバーラン気味じゃなかったかなあ…(^^; まあ成功の部類ではありますね。
というワケで(?)早くも次回の「ジルベスター」が愉しみなのでありました。
【ひとりごと】
「大地讃頌」というと小学校や中学校の合唱コンクールで歌った思い出が。
この曲とスメタナの「モルダウ」が定番でした。

ヴェルディ『椿姫』 Giuseppe Verdi ”La traviata ” 『椿姫』は、19世紀の華やかなパリの裏社交界を舞台に、夜の華として君臨する高級娼婦ヴィオレッタが、真実の愛に目覚め、その純愛ゆえに別離を選ぶ哀しい運命を描いた悲劇です。ヴェルディのオペラ『椿姫』は、幕開け早々に置かれた有名な〈乾杯の歌〉を始め、誰も一度は耳にする名曲が次から次に登場する「オペラ」のジャンルで屈指の人気を誇る傑作です。今回の新国立劇場では、この聴衆の涙を誘うヴェルディの名作オペラをスタイリッシ...... more