『ゴジラ・モスラ・キングギドラ/大怪獣総攻撃』
2015年 01月 17日
昨年の暮れからひっそりと開催している<金子修介監督祭り>は、まだまだ継続中…。
現在まで<ゴジラ>と<ガメラ>を撮った監督はただ一人。
待望の<ゴジラ>新作ではあったものの、所謂この時期の金子組常連俳優が顔を揃えているだけに、何となく<平成ガメラ>っぽい作品になってしまっている気も。音楽も同じ大谷幸だし。
じゃあこの作品を<平成ガメラ>の続きとして観られるか?――というと答えはNo、だなあ。
実は一頃、この作品を『ガメラ3』の続編と仮定したら、と妄想したことがあった。
もちろんお話が続かないのは当然で、脳内補正をしまくって辻褄合わせをして(例えば蛍雪次郎が演じる自殺志願の男を大迫元警部補に擬えたりして)考えてみたりもしたのだけれども、根本的に「怪獣」の捉え方が違っちゃってる。
<平成ガメラ>の世界観の中の「怪獣」は、この『GMK』世界の「怪獣」とは別種の生き物として描かれていたのだ。
同じ「怪獣」へのアプローチでも<ゴジラ>と<ガメラ>へは違う方法を試みたのは、引き出しが多かったのか、それとも已むに已まれぬ事情があったのかはわからないが、結果として二大怪獣の差別化に成功しているのは善き哉。
だからこそ監督にはいつの日か『ゴジラ対ガメラ』を撮って欲しいものだが……見果てぬ夢か。
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