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『トラベラーズ/次元警察』

<坂本浩一監督祭り>もやっぱり継続中…。


『トラベラーズ/次元警察』_e0033570_20114314.jpgCGが発達してきた昨今は、使い方を工夫すれば低予算映画でもそこそこの「絵」を見せることが出来る。それにアクションの凄さは勿論のこと、女性をエロかっこよく撮ることにかけては今の日本ではトップクラスの監督の手に罹れば、かなりゴキゲンなヒロイン・アクション・ムービーになることを改めて実感。


これだけのボリューム(82分)の映画を、二週間で撮り終えるというのは、流石に台湾スタッフからクレイジーだと言われたようだが、そこは早撮りの監督らしく無問題。時期的には『仮面ライダーフォーゼ』に長澤奈央がゲストで出た回の後で、この作品の撮影後に『フォーゼ』の夏映画で再び木下あゆ美を起用している(長澤奈央もゲスト出演)。最近でも精力的に活動しているが、ちょっと働きすぎな気もする監督ではあるが。


斯様に魅力的なWヒロインを揃え、あとはお話に乗れるかどうかだけれども、パラレルワールド設定もSFの小道具として使うよりは、良く似た別世界に居る自分に良く似た存在を登場させるための手段、要は「色々な格好をした様々な長澤奈央と木下あゆ美を見たい!」という監督のスケベ心から来ているのだから、これでいいのだ。


オーディオコメンタリーでは主演の二人と一緒の監督が実に嬉しそう。是非ともパート2を!……なんて話をしているのだが、このあと二人は相次いで結婚→出産ラッシュ。続編に限らず、もうこのコンビが揃って出てくる監督作品は望み薄かなあ???


【ひとこと】
元々この作品、全7話構成のインターネット配信を想定していたんだそうな。
それで10分に一回の見せ場(アクションとお色気)が用意されていたんだそうで、後の『白魔女学園』でこの方法を実現させていたっけ。
この一本にまとめた劇場公開版がいわば<ディレクターズカット版>なんだそうだけど、機会があれば配信版も公開して欲しいもんである。


by odin2099 | 2015-01-18 20:12 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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