『ファースト・グライド』(2011)
2015年 01月 19日
海が好きで、波を見ていると飽きないから、サーフィンの映画は何本か観ている。これもそんな一本だろうと思って観たのだけれども、ちょっと違う。
冒頭から盛んに繰り返される「SUP」という言葉、これは「スタンド・アップ・パドル」の略で、要するに”立って乗るサーフィン”とでも解釈すれば良いのだろうか。
この「SUP」が如何に健康的で楽しいか、誰でもすぐに出来るようになる簡単なスポーツであるか、そして実はサーフィンの原型ともいうべき伝統的な乗り方に起因しているか等々を愛好家たちがひたすら語っていくというPR映画でもあるのだ。
泳げなくても、水が怖くても大丈夫。
海だけじゃなく、川や湖でも大丈夫。
風や波が無くても大丈夫。
映画を観ていると「サーフィンは無理でもこれなら出来るんじゃないかな」と思えてくるのは確かで、長らくマイナーな位置付けだったものが、トップクラスのアスリートたちが次々とハマりだしたのに合わせて、近年爆発的に競技人口が増えているらしい。
日本でも徐々に広まりつつあるらしいが、観ているうちに自分もボードを抱えて水に入って行きたくなる、そんなドキュメンタリーになっている。